2014 Fiscal Year Research-status Report
閉じこもりながら実践できる新たな生活機能リスク予防プログラムの経済効果は?
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25560022
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
久保田 章仁 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40315726)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 閉じこもり予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、閉じこもりの理由、閉じこもりがちな方が外出して予防プログラムに参加できるための支援・整備、閉じこもりながら実践できる生活機能リスク予防プログラムの開発、プログラムの実践介入による医療経済学的効果を明らかにすることである。26年度は、集合住宅(団地)在住者を対象に全数調査として質問紙調査を実施した。また、家庭訪問を実施し、日々の運動量、主観的健康感、医療費、体力測定を実施した。このうち質問紙調査では、調査対象は住民基本台帳から抽出したA団地に住み、平成26年12月1日現在満20歳以上の男女3365名(全数調査)とした。有効回答数は有効回答数は1475名(男性739名・女性710名不明名26名)で、有効回答率は43.8%であった。回答者のうち、60代が28.9%、70歳以上が41.3%と、60歳以上が7割以上を占めた。概して高齢層は低層階に住み、健康状態が良くないと思いながらも健康に対する意識は高く、軽運動を実践していた。閉じこもりに該当する、外出頻度が週1回以下の方は、34名(2.3%)存在していた。また、現在、日常生活で介護必要とされている方は、70代では14.8%であった。「健康状態」や「外出頻度」が他の項目と関連している可能性がある。加えて高齢者や若年者の特徴も見え隠れしている。現在、χ2検定を実施し、項目間の関連性について更なる検討を加えている。今後は、健康維持、医療費削減の効果として1日8000歩以上の歩数を推奨されているが、閉じこもりながらでもそれに見合う活動と量について調査する。あわせて転倒に関連するとされる歩行因子や、血圧と関連するとされる塩分摂取量についても、対象を広げて調査する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
26年度は、集合住宅(団地)在住者を対象に全数調査として質問紙調査を実施した。 また、家庭訪問を実施し、日々の運動量、主観的健康感、医療費、体力測定を実施した。対象者には第2期生活機能リスク予防プログラムと、最低3回の体力測定に参加いただいた。
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Strategy for Future Research Activity |
健康維持、医療費削減の効果として1日8000歩以上の歩数を推奨されているが、閉じこもりながらでもそれに見合う活動と量について調査する。あわせて転倒に関連するとされる歩行因子や、血圧と関連するとされる塩分摂取量についても、対象を広げて調査する。
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Causes of Carryover |
理由は、分析に関して当初見込みの対象者数より少なかったこと、研究成果(論文作成と学会発表)が未実施であることです。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
訪問対象者を増やしていくこと、それに伴う塩分測定器、運動量計測器、簡易歩行分析器の貸出しへの充当、分析費用への上乗せを計画しております。
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