2013 Fiscal Year Research-status Report
マウスの加齢性難聴を指標にした、食生活因子による老化予防モデルの構築
Project/Area Number |
25560066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
大池 秀明 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品機能研究領域, 主任研究員 (30455307)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 加齢性難聴 / マウス / 食生活 / 高脂肪食 / カフェイン / アルコール / ABR |
Research Abstract |
食生活因子が老化速度に与える影響を検討するため、マウスに様々な食餌条件を与えた際に、加齢性難聴の進行度合いがどのように変化するのかを試験している。まず始めに、マウスの聴性脳幹反応試験(ABR)による聴力測定実験系をセットアップした。C57BL/6J系統の若齢マウス(3ヶ月齢)において、8, 16, 32kHzの音刺激に対して、20-30dBの低い閾値で反応が取れることを確認し、実験系が正常に機能していることを確認した。2ヶ月齢の雄マウス100匹を10群に分け、1群を若齢コントロールとして、3ヶ月齢における聴力を測定し、内耳を含む全身の組織をサンプリングした。残りの9群は、以下の各食餌条件で6ヶ月間の試験飼育を行った。1. 通常食、2. 高脂肪食、3. 高脂肪高ショ糖食、4. 高脂肪食 + 人工甘味料(飲水)、5. 高食塩食(4% NaCl)、6. カフェイン(0.05%, 飲水)、7. アルコール(5%, 飲水)、8. 通常食(週1回24時間の絶食)、9. 高脂肪高ショ糖食(週1回24時間の絶食)。高脂肪食あるいは高脂肪高ショ糖食を与えた群は、絶食や人工甘味料の有無に関わらず、有意に体重の増加が認められた。現在、聴力測定および組織サンプリングを行い、聴力の閾値と内耳神経の残存細胞数から、加齢性難聴の進行度合いを解析中である。予備的な結果では、高脂肪食により加齢性難聴の進行が促進されることが示唆されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年間で、2段階の試験を予定しており、中間地点で予定通り1段階目の試験が終了した。現在、結果を解析中であり、順調に2段階目の試験の準備を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初は4ヶ月齢のマウスで試験をスタートし、12ヶ月齢の時点で聴力測定を行う予定でいたが、予備試験から、3ヶ月齢でスタートし、9ヶ月齢の時点で解析を行っても十分な結果を得られると判断されたため、後者のスケジュールを採用することにした。これにより、当初の予定を2ヶ月間短縮することが可能となり、解析および次の試験の準備に充分な時間を確保することが可能になった。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予算の執行はほぼ予定通りに行われたが、競争見積もり等の実施により、予定金額よりも安く納品された物品があったため、若干の残額が出た。 残額分は、次年度に使用する消耗品の購入費用に上乗せして使用する。
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