2014 Fiscal Year Annual Research Report
マウスの加齢性難聴を指標にした、食生活因子による老化予防モデルの構築
Project/Area Number |
25560066
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
大池 秀明 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品機能研究領域, 主任研究員 (30455307)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 老化 / 加齢性難聴 / マウス / 乳酸菌 / 卵黄 |
Outline of Annual Research Achievements |
様々な食餌因子が老化速度に与える影響を、加齢性難聴の進行度を指標にした解析により評価した。その結果、アルコール(5%、飲水)、カフェイン(0.05%、飲水)、人工甘味料(1 mM アセサルファムK、1 mM スクラロース)、高食塩食(4% NaCl)は加齢性難聴の進行に影響を与えなかった。一方で、高脂肪食(脂質 60%)、高脂肪高ショ糖食(脂質 60%、ショ糖 20%)は、加齢性難聴の進行を抑制する傾向が認められた。 続いて、健康食材による加齢性難聴抑制効果を検討したところ、乳酸菌、卵黄の食餌摂取により、加齢性難聴の進行が有意に抑制された。 最後に、甘味、うま味受容体であるTas1R3遺伝子欠損マウスと野生型マウスを利用して、食餌中の栄養因子の感受性の違いにおける加齢性難聴の進行度を比較したが、有意な差は検出されなかった。
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