2014 Fiscal Year Annual Research Report
米国技術者の創造的活動への予測と意思決定の口述記録と創造教育論の新展開
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25560073
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松原 幸治 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20283004)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 米国 / 創造性 / 先進技術調査 / 口述記録 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、2回の現地調査と文献調査によって米国での先進技術の情報を収集し、その技術に関する社会的背景や技術の導出に至った経緯等を検討した。 5月には、UAV(無人機)に関する情報収集のため、フロリダ州オーランド開催のAUVSI's(Association for Unmanned Vehicle Systems International)に出席し、さらにUAV研究開発拠点化を進める米国大学を訪問した。AUVSI'sでは、大学関係者だけでなく、企業人と軍関係者も多く参加しており、政治家の講演も有り、多種多様な人々が関わっている中で情報収集を有効に進めることができた。特に、UAVは国防利用のために生み出された新技術であり、これを産業利用しようとする流れの中で新しいルール作りが進んでいること、先進的な技術の開発において国防が深く関わっていることを知ることができた。展示会では、100社を超える出展があったが、そのほとんどが軍事製品を製造しており、これを産業化しようとする動きがあった。訪問した米国大学は、UAV研究拠点化を進める上で、FAA認定によるUAV飛行試験も行なっており、UAV産業化に向けた取り組みが顕著であった。 2回目の現地調査は、2月にニューオーリンズ開催のAUTM(Association of University Technology Managers)において行なった。ここでは、米国における産学連携に実態について知ることができ、「知財化」、「協調」と「競争」に関して情報を収集できた。 全体として、米国において先進的な技術開発に関わる人々から、技術的背景や社会的背景に関する考えを直接聞き、今後の創造的教育に取り組むための知見を収集できたことは収穫であった。
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