2013 Fiscal Year Research-status Report
「宇宙100の謎」をモデルにした科学コミュニケーションの広範な展開
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25560076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
福井 康雄 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30135298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
早川 貴敬 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 研究員 (00413964)
鳥居 和史 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 研究員 (20444383)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 科学と社会・文化 / 科学コミュニケーション / ソーシャルメディア |
Research Abstract |
1. 研究組織内で、これまでに行ってきた「宇宙100の謎」の活動を検証し、課題と改善点を整理した。 2. ソーシャルメディア(ソーシャルネットワークサービス等)を活用した科学コミュニケーションの一つの形の確立を目指して、「宇宙100の謎」の新しいスタイルを模索した。 (1) 科学コミュニケーションに限定せず、幅広い分野でソーシャルメディアがどのように活用されているか、様々な事例について調査した。ソーシャルメディアの活用に向けた手法の検討を行い、予想される問題・事故及びその予防法・対処法等についてまとめた。また、広告代理店の協力を得て、企業・営利団体からの情報発信と、学術機関・学術組織からの情報発信の共通点、相違点について検討・整理した。 (2) 「宇宙100の謎」プロジェクトを常設的に推進し、一般市民層の視点に寄り添った魅力あるコンテンツを発信するための基盤として、facebookページを開設した。開設後約1ヶ月間で、700件以上の宇宙に関する質問が寄せられ、「いいね!」を獲得した。週に2回程度の情報発信が、定常的に100名程度に閲覧される体制を維持している。ソーシャルメディアを活用することが、科学コミュニケーションにおいても効果があることを示した。 3. サイエンスアゴラ2013に出展し、研究自体の認知度を高め、来場者(一般市民層及び研究者層)と意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初研究計画に基づき、順調に研究が遂行されている。 「宇宙100の謎」facebookページを立ち上げ、定常的な運用を継続している。また、既刊『宇宙100の謎』を電子書籍化した。 Euroscience Open Forum 2014 (ESOF2014, 2014年6月コペンハーゲン)での出展に向けて準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
ソーシャルメディア上での活動を本格化させ、常設的に「宇宙100の謎」プロジェクトを推進、発展する。学術機関・学術組織から社会への情報発信・コミュニケーションの手法として整理・体系化し、広く研究者間で共有できる形式に整理する。一般層・研究者層の意見を聴取し、プロジェクトに対する評価を客観的に整理・分析する。 ESOF2014等の国際的な会議にも成果を発信し、国際レベルでの発信を行う。ESOFでの成果を考慮しつつ、英語によるプロジェクトの展開を試行する。 以上の研究成果をとりまとめ、ウェブ他に掲載して広く公開する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
facebookページの立ち上げ・運用が起動に乗るまでの期間を6ヶ月程度と見積もって、運用代行費用等必要経費を計上していたが、研究組織および学生ボランティアで運用する体制を予定よりも早く3ヶ月程度で確立し、経費を削減することができた。 次年度の研究費の主な用途は、(1)「宇宙100の謎」プロジェクト推進のための経費、(2) 成果発信のためのウェブの更新費用、(3) 国内外の会議等への参加登録費・旅費・資材等送料、である。 (1)は、コンテンツ制作および、プロジェクトが社会で広く認知されるための宣伝、告知に必要な機材・ソフトウェア、消耗品を購入する他、必要に応じてコンサルティングを受けるための費用を想定している。ESOF2014への出展を計画しており、そのための旅費が大きな割合を占める予定である。
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[Presentation] 宇宙100の謎2013
Author(s)
早川貴敬, 鳥居和史, 長谷川敬亮
Organizer
サイエンスアゴラ2013
Place of Presentation
日本科学未来館
Year and Date
20131109-20131110
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