2014 Fiscal Year Annual Research Report
大学教育の質保証を目指した正課外学習の評価基準開発と体系化に関する萌芽的研究
Project/Area Number |
25560104
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 実 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (40221460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 岳士 島根大学, 教育・学生支援機構, 教授 (90406835)
石橋 嘉一 青森中央学院大学, 経営法学部, 講師 (40604525)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育工学 / 大学教育 / 質保証 / 正課外学習 / 評価基準 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大学教育において、インターンシップなどの学外でのノンフォーマル/インフォーマル学習を正課授業の学習成果と同様に取り扱うための評価基準の作成を目的としたものである。2年次は、計画に従って以下の研究内容を実施した。 国内での長期インターンシップの実施と評価:初年度の調査や評価ツール開発に基づいて、大学初年次の学生を対象に長期インターンシップを実施した.このインターンシップに先立ち、学生には単位を与える事前学習のコースを開講した。インターンシップによる効果を調査した結果、自己内省が促進されることを確認した。一方、インターンシップ派遣を断念した学生もいたため、運用上の問題点を整理した。 海外事例の調査:Work-based learningを定常的に実施している英国大学のセンターを訪問調査した。その結果、その都度、学習目的に応じた授業設計、評価設計を行い、通常の授業と同様な教学的運用がされていることを確認した。特に、獲得される能力を授業設計時から明確化することの必要性を確認した。 ジェネリックスキルの評価法の確立:インターンシップなどで学習が期待されるジェネリックスキルの評価法について、提案したルーブリックによる評価法の効用について新たな授業で検証した。 これらの結果から、非正課授業においても学習成果を評価するためには、正課授業と同様に、シラバスを明確にすると共に、学習成果を評価するための明確なルーブリックを作成することが必要であることを確認した。
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