2014 Fiscal Year Research-status Report
中国コロニアル沿岸都市のメディア・ネットワークと東アジアの気候変動
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25560129
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80266353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 岳彦 帝京大学, 文学部, 教授 (10114662)
小笠原 博毅 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20379332)
市川 智生 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (30508875)
財城 真寿美 成蹊大学, 経済学部, 准教授 (50534054)
飯島 渉 青山学院大学, 文学部, 教授 (70221744)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歴史気象学 / 気候再現 / 気候変動 / 機器観測 / 気象学史 / 気候史 / 科学と帝国主義 / 戦争と気象 |
Outline of Annual Research Achievements |
中国コロニアル沿岸都市のメディア・ネットワークと東アジアの気候変動について、本研究プロジェクトでは、一定の資料収集と情報交換を行い、成果を上げている。 本年度は、10月のマニラにおける国際災害史会議Disasters in History: The Philippines in comperative perspective, での報告をおこなった。(organized by Philippines Studies, and the department of History, School of Social Studies, Ateneo de Manila University. 24-25 October, 2014) 発表のタイトルは以下のとおりである。Presentation: Masumi Zaiki, Ikumi Akasaka and Togo Tsukahara, Meteorological observations in the Philippines and other East and Southeast Asian countries since the nineteenth century: history, data rescue, and climate change.(included in Proceedings, p.30) また12月は神戸大学で主催された国際ワークショップでも、この成果を報告した。発表タイトルは、以下のとおりである。塚原東吾・財城真寿美、「19世紀の中国沿岸部での気候再現と、戦時中の中支・北支の気象観測記録」、プロシーディングス、満州の科学・医学史:核をめぐる戦時科学の連続性』、2014、(神戸STS叢書、no.11.)、 pp.59-87.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査および集計、さらに内容の検証については、順調に進行している。現在、これらをエクセルに移す作業をしているのと、計測地点の確定を中心に調べている。 今後はこれらのデータの処理を行うとともに、再度、関係の史料を調査し、観測状況などが明確になることを期待している。
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Strategy for Future Research Activity |
データの整理、検討(特に戦時下の南方・南洋での気象観測記録)、また観測状況の歴史的確定(機器、観測地点や観測状況、および観測者や観測拠点の制度的位置づけなどを含む)、これらを知ることのできるための、さらなる関連史料の収集 報告書の作成と、成果の発表・報告 また今後は、台風の経路や大きさ、それにともなう降雨・風速などを歴史的に再現できる資料を収集し、災害史研究などの社会的・政治的・経済的な視点とも共同で検討できるような研究を目指す。
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Research Products
(8 results)