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2014 Fiscal Year Research-status Report

北尾次郎ルネサンスプロジェクト

Research Project

Project/Area Number 25560130
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

西脇 宏  島根大学, 外国語教育センター, 教授 (00144684)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywords北尾次郎 / 学際的総合研究
Outline of Annual Research Achievements

1.上野敬子氏(中村元東方研究所研究員,島根大学嘱託講師[法文学部,外国語教育センター])が新たに研究協力者として加わり,北尾家伝来のドイツ絵葉書の翻刻作業に従事した。日付,差出人,宛先等を系統的に整理することで,北尾次郎の交友・姻戚関係,二度目の渡欧時の日程・経路,帰国後の住居等に関して,新たな情報が得られるものと期待される。
2.個人的な人脈や関係学会に問い合わせ等を行い,法学史,医学史,農学史分野で本プロジェクトに協力可能な研究者を,引き続き探索したが,いずれからも芳しい返答は得られず,さらなる研究協力者を確保することはできなかった。
3.研究協力者の調査により,北尾次郎がドイツから帰国し,東京大学に就職した直後に行った動力学の講義ノートが現存していることが分かった。講義ノートの画像を電子媒体で研究協力者に配布し,その内容の検討を開始した。また,北尾次郎の生年に関しても,新たな一次資料が発掘され,従来の諸説を再検討する必要性が生じた。
4.研究代表者は,1994年に孫の故北尾次郎氏から,個人的に託されていた文書「大(おお)パパ北尾次郎のこと」並びにそのドイツ語訳,及び,北尾次郎の独文小説『森の妖精』Ⅱ3巻の第3章に含まれる「伯爵夫人のメルヘン」の翻訳並びに翻刻を,「北尾次郎研究補遺」として取りまとめ,『島根大学外国語教育センタージャーナル』第10号,2015年3月,143~158ページに発表,公刊した。
5.研究代表者は,引き続き『森の妖精』Ⅱ3巻の第2章,第3章の翻刻作業に取り組んだ。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

1.平成26年度,研究代表者は所属大学で引き続き外国語教育センター長を兼務しており,管理・運営業務が多忙のため,予定していたエフォートの確保が困難であった。
2.法学史,医学史,農学史分野での研究協力者の確保を,最終的に断念せざるを得ない状況となった。
3.個人的理由により,数学分野の研究協力者から本プロジェクトへの積極的協力が望みにくくなった。

Strategy for Future Research Activity

主に以下の理由により,研究計画を抜本的に変更せざるを得ない。
①法学史,医学史,農学史分野での研究協力者の確保ができなかったこと。②数学分野の研究協力者から積極的協力が望みにくくなったこと。③学際的総合研究という本プロジェクトの主旨の達成が困難となったこと。
研究代表者は教育専念教員組織に所属し,平成26年度も引き続きその長を兼任していたが,組織改編の余波もあり,業務多端のため出張もままならず,当初予定のエフォートの確保が困難であった。
本プロジェクトの計画主旨の達成が困難となった現状を踏まえ,予定していたシンポジウムの開催は不可能となった。研究成果は印刷物として公表する予定であるが,残余金が生じる可能性が高い。制度に則り,返還の手続きを取りたい。

Causes of Carryover

【現在までの達成度】理由欄に記載の通り。

Expenditure Plan for Carryover Budget

【今後の研究の推進方策 等】に記載の通り。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 北尾次郎研究補遺2015

    • Author(s)
      西脇宏
    • Journal Title

      島根大学外国語教育センタージャーナル

      Volume: 10 Pages: 143-158

URL: 

Published: 2016-05-27  

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