2013 Fiscal Year Research-status Report
メカニカル医工学技術を駆使した3次元軟骨組織作製法の開発
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25560199
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
成瀬 恵治 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40252233)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | メカノバイオロジー / 機械刺激 / バイオマテリアル / 3次元培養 / 自己集合性ペプチドゲル |
Research Abstract |
本研究における軟骨細胞への機械刺激付与を実施する前段階として、細胞への伸展刺激を安定して加えるためのゲルの作成方法などについて検討を行った。 従来、ゲル:細胞懸濁液=1:1の割合で混合したゲルを伸展チャンバーに挟み込み、8日間の静置培養の後に伸展を実施していた。しかし、伸展に対する細胞からのレスポンス(C2C12細胞のERKリン酸化促進によって確認)が安定せず、操作上のミスも多かったことから、伸展培養に移る際の手技(静置培養期間など)とWestern BlottingによるERKリン酸化促進の確認手技を中心に実験操作の見直しを行った。結果、伸展チャンバーを作製する際のもととなるチャンバーのメーカーの変更(ストレックス社製→メニコン社製)、静置培養(8日間)の実施場所の変更(伸展装置内→角型シャーレ内で培養した後、伸展の際に伸展装置に装着する)、さらに混合ゲルの作成方法の変更(ゲル:細胞懸濁液=3:2へ)を実施することで、安定した伸展刺激の伝達が可能となった。また、伸展チャンバーの親水化処理の徹底による細胞混合ゲルのゲルホルダーへの入り込みの向上とWestern Blottingその他ERKリン酸化促進の確認手技のマニュアル化が功を奏した。 続いて、OUMS-272次元静置培養を行い、3次元培養の開始時播種密度の検討中である。また、正常ヒト膝関節軟骨についても市販の軟骨培養キットを用いての3次元培養について検討を開始する段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
軟骨細胞の培養について、予定したデータを得るに至っていない。しかし、試験系・評価系の徹底した確認がなされ、今後の研究スピードアップが期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
試験計画に基づき、実験を進める。やや遅れている部分について、実験者のエフォートを増やし、26年度でのデータ収集完結と学会発表・論文発表によるデータの公表を目指す。
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