2014 Fiscal Year Research-status Report
発作性心房細動患者の身体機能とQOL向上目的のリハビリテーションと運動負荷試験
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25560250
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森 信芳 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50463790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 正博 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70234698)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 不整脈 / 自律神経機能 / 心肺運動負荷試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
発作性心房細動患者においては、心房細動発作が運動で誘発される症例とそうでない症例がある。心房細動発作が運動で誘発されるかどうかについて各種生理検査にて検討されているが、今までのところ安静時での判別は確立していない。安静時あるいは軽度の負荷で運動による心房細動発作の誘発の可能性が判別できれば、運動制限を必要としない患者に対して過度の運動制限を行わずに済み、日常背の活動性の向上、ひいては健康増進意つながる可能性がある。
発作性心房細動治療目的の入院患者に対して心肺運動負荷試験を行い、そのときの心拍変動を評価する。研究期間である過去2年間での、負荷時に洞性整脈であった症例は72例、その中で運動負荷試験中に心房細動発作を起こしたものは3例であった。 運動負荷試験中の心房細動発作の有無にかかわらず、これまでの72例の平均の最高酸素摂取量、嫌気性代謝閾値は日本人の標準値に比べ低めであった。抗不整脈薬による陰性変力作用の影響も否定できないが、心房細動発作への不安感が運動制限につながっている可能性も否定できない。 心房細動発作を起こした3例は、いずれも負荷量が嫌気性代謝閾値を大きく超えてから心房細動発作を起こしており、負荷終了後に自然停止が得られている。薬物的あるいは電気的な除細動は必要としなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
発作性心房細動で評価時に洞性整脈の症例が少なく、合計で72例、心房細動発作を検査中に起こした症例も3例と少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度同様積極的に評価を行う。 治療後の経過の良い患者様の2回目の心肺運動負荷心電図検査も行っていく。
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Causes of Carryover |
対象患者数が過去の実績より少なく、検査件数が少なかった。 途中発表できる結果はなく、旅費の使用もなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度研究遂行に使用する予定である。
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