2015 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の筋特性の評価および運動速度可変型筋力トレーニング法の開発
Project/Area Number |
25560256
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市橋 則明 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50203104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池添 冬芽 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10263146)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高齢者 / スロートレーニング / パワートレーニング / 運動機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は運動速度をゆっくりとするスロートレーニングと運動速度を素早くするパワートレーニングのどちらの筋力トレーニング法が高齢者の運動機能や生活活動量、精神心理機能の改善に効果的であるかを多面的に検討した。対象は地域在住高齢者51名(年齢77.9±5.6歳)とし、スロートレーニングを実施するスロー群、パワートレーニングを実施するパワー群、トレーニングを実施しない対照群の3群に分類した。スロー群およびパワー群には週1回8週間の筋力トレーニングを実施した。スロートレーニングでは求心性・遠心性フェーズともに5秒かけて運動を行った。パワートレーニングでは求心性フェーズはできるだけ速く動かし、遠心性フェーズでは2秒かけて運動を行った。運動機能として筋力、バランス、柔軟性、敏捷性を評価した。また、Life Space-Assessment(LSA)により生活空間を評価した。歩行量として3軸加速度センサーを用いて1日あたりの平均歩数と歩行時間を求めた。精神心理機能として、Geriatric Depression Scale-15(GDS-15)により抑うつ状態、転倒に対する自己効力感スケール(Fall Efficacy Scale;FES)により転倒恐怖感の程度を評価した。 8週間の介入後、膝伸展筋力は対照群では変化がみられなかったが、スロー群とパワー群では介入後に有意な増加がみられ、両群の筋力増加率に有意差はみられなかった。膝伸展筋力以外の運動機能はいずれの群も変化がみられなかった。生活空間や歩行量、抑うつ状態や転倒恐怖感は3群いずれも変化がみられなかった。これらのことから、スロートレーニングとパワートレーニングはともに筋力の改善に有効であるが、筋力以外の運動機能や生活空間、歩行量、精神心理機能に及ぼす効果は不十分であることが示唆された。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 高齢女性における立位脊柱アライメントと動作能力の関連―年代別での検討―.2015
Author(s)
佐藤 郁弥, 池添 冬芽, 正木 光裕, 田中 真砂世, 井上 和郁子, Katarzyna Malinowska, 川口 喬久, 田原 康玄, 中山 健夫, 松田 文彦, 坪山 直生, 市橋 則明
Organizer
第50回日本理学療法学術大会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2015-06-05 – 2015-06-07