2014 Fiscal Year Research-status Report
人工網膜における電気刺激の効率低下のシステム生理学的対策
Project/Area Number |
25560259
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三好 智満 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70314309)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤井 元 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20202103)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 電気刺激 / 誘発反応 / 人工感覚器 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、連続する電気刺激によって生じる生体の順応現象を克服することを目標としている。昨年度の研究結果から、順応現象の評価として大脳皮質表面に設置した多点電極から記録する皮質電図を用いた。大脳皮質表面の電極から記録しながら、同時にこの多点電極の一部の電極を刺激することで、記録する皮質脳波およびその順応現象に変化が生じるかどうかを調べた。しかし、この皮質電極の一部に対して記録ではなく刺激を行うための特殊なヘッドステージに不具合があり、実際に試すことができなかった。皮質脳波を記録するために硬膜を除去すると誘発反応が大きく記録することができるが、その一方で、皮質表面の神経組織に徐々にダメージが生じて長時間にわたって記録することが難しくなる。そのため、硬膜を除去せずに硬膜上からの記録がこの系で現実的かを調べた。その結果、硬膜上での記録は硬膜を除去した場合の11.1から26.3%の大きさしかないため、小さな誘発反応を記録する場合には、電極と大脳皮質との距離を小さくするなどの電極デザインの更なる改良が必要であると考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
記録に必須である刺激と記録を電気的に切り替えて同時に実施できるヘッドステージが故障したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
故障した機器の修理を行い、研究を推進する。
|
Causes of Carryover |
平成26年度は計画通り執行したが、前年度の執行額が予定より少なかったことが次年度使用額を発生させた理由である。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は動物に関する経費の増加が予想されるため、それに充当する予定である。
|