2015 Fiscal Year Annual Research Report
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25560292
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| Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
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Principal Investigator |
樋口 正法 金沢工業大学, 先端電子技術応用研究所, 教授 (50288271)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 医療・福祉 / 脳・神経 / 計測工学 / 情報工学 / アルゴリズム |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は脳磁図や脳波などを使い選択的聴取能力を補助する装置を開発することを目指している。最終年度に当たる平成２７年度は脳波計および制御パソコン等による実証試験を行うことを目標としていた。
その具体的内容は、(1)複数のマイクロホンで得られた音信号を想定し、それらがある重みでミックスされた音を被験者に提示する。(2)被験者はある特定の音（音声）に集中する。(3)そのときの脳波信号を記録する。(4)提示している音（エンベロープ）とのコヒーレンス値を評価量としてミックスする重みを逐次変化させる。
上記は脳波による一種のフィードバック制御であり、被験者の集中している音が大きくなるように音を制御するシステムである。これまで同音量の音をミックスした場合の検討を行ってきたが、聞き取る音が大きい場合や小さい場合に対してコヒーレンス値がどのように変化するか検討した。その結果、聞き取り条件が良くなるに従ってコヒーレンス値が増加することが示された。これは提示している音が聞き取る音に一致するほどコヒーレンス値が高くなることを意味しており、言い換えるとコヒーレンス値が高くなるように提示する音を操作することにより聞きたい音に近づけることが可能であることを示している。実際に脳波を用いた原理実験を行った結果、ある程度制御可能であることが確かめられた。
実装技術の検討として、市販のウエラブルEEGの評価を行った。これらは専用アプリケーションで動作するため本研究で利用するにはインタフェースの改造や制御ソフトウェアの開発が必要である。本年度内でこれらを行うことは困難であるため、利用可能性の検討としてトーンバーストを用いた聴覚誘発反応（N100）の計測と携帯端末とのインタフェースに関する検討を行った。その結果、ある程度利用可能であることが確認にされ、今後実証システムに向けたソフトウェア開発に着手したいと考えている。
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