2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25560313
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西保 岳 筑波大学, 体育系, 教授 (90237751)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | トレッドミル / 走パフォーマンス |
Research Abstract |
競技者用のトレーニング器具として、自転車エルゴメーターやトレッドミルが用いられている。自転車エルゴメーターでは、一定負荷(こぐ重さ)に対して競技者が回転数を調節することによって自由に運動強度を選択できるが、現在、競技者の走行スピードの変化に合わせてスピードを調節できるトレッドミルはない。走行者のスピード変化に素早く対応できるトレッドミルができれば、室内における走行距離をベースにしたパフォーマンステストやこれを利用しての新しいトレーニング法開発も可能となる。最終的な研究のゴールは、走者の走るスピードの微妙な変化を先読みしてそうスピードをコントロールできる装置の開発であるが、その前段階として、本年度は、走者が走行中に自分でスピードや走行角度(トレッドミル走行面傾斜)を調整できるようにする、遠隔操作型のコントロールシステムの制作を行うことを目的とした。 筑波大学環境制御室内に設置されている競技者用トレッドミル(西川鉄工製、スピード0~500m/分、1978年製)の内部制御回路を解析し、現在の速度・傾斜制御装置本体に組み込むことによって、速度と傾斜を遠隔操作できる電気回路を設計制作し、さらに走者が走行中に両手それぞれに速度と傾斜のコントロールボタンを操作できる遠隔操作用信号送信機を設計制作した。設計制作は京藤設計に依頼した。 この走者が自分で速度制御した場合と一定スピードで走行した場合でのパフォーマンス比較を行い、走者がどの程度のスピード変化を必要としているかの情報を収集し解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終的な研究のゴールは、走者の走るスピードの微妙な変化を先読みしてそうスピードをコントロールできる装置の開発である。その前段階として、本年度は、走者が走行中に自分でスピードや走行角度(トレッドミル走行面傾斜)を調整できるようにする、遠隔操作型のコントロールシステムの製作を行い、装置が完成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
走行者が自分で任意に速度や角度調節を行った場合に、どのようなパフォーマンスが得られすのかについて、データを収集する必要があり、さらに、自動で速度調節できるシステムの開発を行う。
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