2016 Fiscal Year Annual Research Report
Gait analysis for discoid lateral meniscus injury of the knee
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25560322
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山口 奈美 宮崎大学, 医学部, 助教 (10637804)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 膝外側円板状半月 / 歩行分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
測定点35個からなるPlug-in-Gaitマーカーセットと3次元動作分析装置を用いて歩行分析を行い、解析ソフトVicon Plug-in-Gaitを用いて解析を行った。動作としては、歩行・ジョグ・ジャンプの3種類を術前、術後3・6・9・12か月の時点で測定した(術式によって測定動作の変更あり)。 平成28年度は円板状半月単独損傷群の術後1年までの測定が終了した。最終的に途中離脱3例を除く8例10膝のデータ収集が完了した。コントロール群として健常ボランティア9例の測定を行った。円板状半月無症状例のデータ収集が困難であり、有症群(手術適応例)とコントロール群との比較となった。 本研究の期間内に本研究への参加の同意を得られた有症状の円板状半月症例は11例14膝であったが、3例4膝に同意の撤回または通院の自己中断があり、本研究の対象外とした。 対象群は8例10膝で、女性7例8膝、男性1例2膝であった。手術時平均年齢は17.8歳(9-39歳)であった。コントロール (ボランティア) 群は9例で、女性6例、男性3例、測定時平均年齢は15.0歳(8-31歳)であった。全例右膝のMRIを撮像し、円板状半月がないことを確認した。 今後本研究の測定結果の解析を行い、膝円板状半月損傷のメカニズムの解明や予防、損傷後や手術後のリハビリテーションへの応用を目指す。また、これまで膝前十字靱帯損傷に対し報告されたデータとの比較を行い、本研究での測定データの妥当性や測定手技について検証する。 膝円板状半月は、発生原因は明らかではないが人種によって発生頻度が異なり、特に本邦を含めた東アジア地域で頻度が高いとされている。また、膝円板状半月は大腿骨離断性骨軟骨炎を合併することが知られており、本研究の結果より円板状半月損傷の要因ならびに離断性骨軟骨炎合併のメカニズムの解明を目指す。
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