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2015 Fiscal Year Annual Research Report

運動が乳ガン発症を予防する分子機序の解明

Research Project

Project/Area Number 25560360
Research InstitutionThe University of Shiga Prefecture

Principal Investigator

東田 一彦  滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (50634466)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords乳ガン / 運動
Outline of Annual Research Achievements

近年の大規模疫学研究により、習慣的な身体活動が乳ガン発症や再発を低下させることが明らかとなってきている。この身体運動の乳ガン発症抑制効果は欧米諸国だけでなく、日本人女性においても確認されている。しかし、「なぜ身体活動は乳ガンの発症を減らすことができるのか?」という、分子機序は明らかではない。
身体運動を行うことで骨格筋から様々な分子の分泌が促進されていることが近年知られている。そこで本研究計画では、身体活動による乳ガン抑制効果に骨格筋由来因子が関与しているとの仮説を立て、骨格筋由来因子がガン細胞の増殖能に及ぼす影響を検討した。
3種類のヒト由来乳ガン細胞株(MCF-7、MDA-MB-231、BT-474)を、近年報告された骨格筋由来因子(β-aminoisobutyic acidおよびCTRP15)と共に培養し、48時間後に細胞増殖能を測定した。CTRP15はMCF-7細胞株において細胞増殖能を低下させることが明らかとなった。一方、β-aminoisobutyic acidはガン細胞の増殖能を高める効果があることが認められた。CTRP15は糖輸送体タンパク質の発現量には影響を及ぼさないものの、MCF-7におけるアミノ酸トランスポーターの一つであるL-type amino acid transporter 1 発現量を減少させた。これらの結果から、骨格筋由来因子CTRP15は乳ガン細胞のエネルギー代謝、特にアミノ酸代謝を調節することで増殖能を低下させる可能性が考えられる。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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