2014 Fiscal Year Research-status Report
易転倒高齢者の環境条件変化に対するバランス適応能力とその日内変動の解明
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25560371
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| Research Institution | Akita Prefectural University |
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Principal Investigator |
内山 応信 秋田県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30464556)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 老化 / 転倒予防 / 重心動揺 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
多くの自治体等により高齢者の転倒予防介入が実施されてきたが，現在なお転倒事故は多数発生し，介護予防の点から大きな問題となっている．高齢者の転倒状況に関する調査を行った先行研究によると，高齢者が転倒する時間帯は朝や夕方に集中していると報告されている．このように①高齢者がバランスを崩し転倒する頻度は，人の様々な生体機能の持つ概日リズムのように，時間に依存した日内変動を伴う．又，健常成人は立位時に視覚情報を制限されると，視覚への依存度を低下させ，他の感覚への依存度を高めることでバランスを維持することも明らかにされている．このように，②ヒトはバランス安定化の方略を状況に合わせて時々刻々と変化・適応させている．本研究の目的は，①「長時間スパン」及び②「短時間スパン」の両視点から，時間とともに変動するバランス制御特性を明らかにし，高齢者の転び易さを評価する新たな方法と，高齢者転倒予防支援のための新アプローチを提案することである．
この目的を達成するために，平成25年度には実験システムの構築と分析手法の検討，平成26年度から27年度には健常成人，転倒未経験高齢者，及び易転倒高齢者の3群を対象とした身体動揺測定とその分析，及び転倒経験に関する縦断的なアンケート調査を実施する計画とした．
平成26年度には，外部環境の一時的変化を伴うヒトのバランス制御機能の適応スピードの検討（健常成人のみ）を遂行した．平成25年度の予備実験により決定した分析法を今回測定した健常成人のデータに適用した結果，バランス制御機能の適応スピードを評価しきれなかったことから，分析手法の再検討も併せて進めた．26年度中の検討結果について，学会発表にて一部公表した．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の実施計画に従い，平成26年度中に外部環境の一時的変化を伴うヒトのバランス制御機能の適応スピードの検討を遂行した．ただし，分析手法の再検討が必要となったため，計画の一部を次年度に実施することとした．
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| Strategy for Future Research Activity |
当初，平成26年度中の実施を予定していた「外部環境の一時的変化に対するヒトのバランス制御機能の適応スピードの検討」における高齢被験者の測定，及び平成27年度実施予定の「適応スピードにおける日内変動の被験者群間差の検討」を遂行する．
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| Causes of Carryover |
前述の通り，当該年度における検討課題の進行に遅れが生じたことから，当初の計画にあった当該年度分設備備品購入費及び人件費を使用しなかったため．
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度中に使用する．
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Research Products
(2 results)
