2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢者のレジスタンス・トレーニング効果の個人差を規定する血中バイオマーカーの同定
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25560379
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
藤田 聡 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80451863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜岡 隆文 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70266518)
家光 素行 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90375460)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 筋肥大 / レジスタンス運動 / 筋タンパク質代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は前年度に実施した健常な若年被験者を対象としたレジスタンストレーニングにおいて摂取した筋および血液サンプルの解析に取り組んだ。事前に上腕二頭筋の肥大を目的としたトレーニングを6週間実施し、その前後でMRIを用いて筋横断面積を評価した。MRIによる筋横断面積の評価において、最も肥大した3名(RS)と最も肥大の小さかった3名(NRS)を抽出し、計6名の被験者のサンプルについてmiRNAの網羅解析を行った。 その結果、筋サンプルに関してはトレーニング前の安静時において17種類のmiRNAの発現がRS群とNRS群で異なった。また一過性のレジスタンス運動に対する応答に関しては、23個のmiRNAの発現が異なり、さらに12週間の下肢のレジスタンストレーニングの前後において、32種のmiRNAの発現が2群で有意に異なることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レジスタンストレーニングによる筋肥大の個人差を規定する因子について、2014年度は骨格筋における網羅解析を実施した。その結果、個人差を規定する筋内因子を安静時、一過性運動前後、トレーニング前後においての応答性で規定することができた。最終年度はさらに血液因子から解析を進め、より簡易的にトレーニングに伴う筋肥大を規定する要因を検知する手法を明らかにする。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度は既に採取した血液サンプルを網羅解析し、レジスタンストレーニングに伴う筋肥大の個人差に関して、血中因子の解析から未然に筋肥大しやすい対象者と肥大しにくい対象者を検出する血液因子の解明に試みる。既に組織サンプルは採取済みであり、今後分析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
残予算は血液因子の解析に用いる予定だったが、2014年度に実施した筋サンプル解析で想定以上の結果が出たため、そのデータを論文化するために時間を費やし、血液因子の分析に遅れが生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定どおりに血液分析を進める。網羅的な解析と共に本予算では特定の血中ホルモンの解析を進め、他の血液因子との関係性を検討する。
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Research Products
(1 results)