2013 Fiscal Year Research-status Report
乳幼児および保護者を対象としたメンタルヘルス教育の開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
25560394
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
篁 宗一 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (60362878)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猫田 泰敏 首都大学東京, その他の研究科, 教授 (30180699)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 乳幼児 / 早期介入 / メンタルヘルス / 保護者 / 予防 |
Research Abstract |
基礎的調査の実施のための準備段階の時期を設定し以下①~③を実施した。まずニーズを測定する前の効果的な予防方法の探索と、測定方法の検討をすることとした。①既存データの収集:乳幼児、保護者のメンタルヘルスニーズを明らかにするため、論文を収集。Infant(幼児), Mental health(精神保健), Evaluation(評価), Intervention(介入), Prevention(予防), Program(プログラム)の検索語を組み合わせて、Pub med、医学中央雑誌から検索を実施した。該当した論文から、メンタルヘルスと関連する論文であり、 幼児を対象としたメンタルヘルスに関するプログラムが明記され、評価が行われていることを基準として31の論文から、対象、プログラムの内容、効果などの側面から論文をレビューし、分析を進めている過程にある。②調査項目の選定:保護者や幼稚園教諭を対象として、子どものストレスやこころの悩みを感じた際の状況(原因、状態)や変化、その際の対応について尋ねるための質問項目を選定した。既存のデータから再度分析を行い、検証が必要となった項目として以下のカテゴリーから設定した。カテゴリー:「子どものストレスやこころの悩みをどういうときに感じたか」「子どものメンタルヘルスの問題に気付くために必要な事」「子どもに悩みや不調があったときの対応」「子どもにストレスやこころの悩みがある時の変化」。今後、子どもたち自身を測定(観察)する項目について、上記のレビュー論文から妥当な項目を検討する予定にしている。③実施チームの組織化の検討と教育内容の検討:定期的に研究者間で話し合いを実施し、教育を実施するための組織作り(学校教諭、大学教員、保健師等)と効果的な教育プログラムの作成開発を吟味するための方策を検討中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
メンタルヘルスに関する関心は高いと思われるものの、研究期間が短期間であることから、長期的な効果評価の検証は限界があることがある。現在のところ、対象者が低年齢の者を含むだけに慎重に評価項目を設定しているが、乳幼児の行動変容の測定については、評価の設定が難しい。
|
Strategy for Future Research Activity |
また試行的な教育プログラムを研究期間中に開発し、暫定的な短期評価を対象者から得ることを目標とする。研究会基盤を活用し、対象者のニーズ調査も併せて行うことを検討している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査対象となる乳幼児の施設を探索する準備段階で、謝金が発生しなかったため。 調査対象となる施設に対して、早期に同意が得られるように協力を求めることとする。 具体的には平成26年度10月までに調査を実施する準備を行い、11~12月に調査の本実施を目指す。そこで施設および調査に関連する諸謝金などを支払う予定にしている。
|