2014 Fiscal Year Annual Research Report
活性型/不活性型2種プローブシステムを用いた天然物結合タンパク質探索法の開発
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25560400
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| Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
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Principal Investigator |
櫻井 香里 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50447512)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | フォトアフィニティープローブ / フォトアフィニティーラベリング / 天然物リガンド / OSW-1 / 結合タンパク質 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
天然物の活性発現メカニズムの解明には、結合タンパク質の合理的な同定法の開発が最重要である。天然物リガンドを固定化したアフィニティーカラムを用いる従来法では、高発現量の非特異的結合タンパク質が偽陽性検出される問題が古くより未解決であり、特異的な結合タンパク質のみの単離が困難である。本研究では、天然物リガンドとして抗癌活性化合物OSW-1を対象とし、(1)有機合成法によりOSW-1を基盤とした活性型フォトアフィニティープローブおよび不活性型プローブを創製し、(2) 2種プローブフォトアフィニティーラベリング法の応用によりOSW-1の未知結合タンパク質を同定することを目的とした。平成25年度においては、OSW-1の部分構造を模したモデル化合物において、水酸基の位置選択的アシル化反応を開発し、蛍光ラベルなどの機能性官能基を導入することに成功した。この方法に基づいて、植物試料より精製調達した無保護のOSW-1を用いて、1工程で位置選択的な蛍光ラベル体の合成に成功した。合成したOSW-1蛍光プローブを用いた細胞内局在解析の結果、小胞体やゴルジ体がOSW-1の細胞内作用部位であるという示唆を得た。平成26年度においては、開発した位置選択的アシル化反応を応用し、無保護のOSW-1に対してフォトアフィニティーラベルを導入し、望みの活性型フォトアフィニティープローブの合成を達成した。また同様のフォトアフィニティーラベルを用いて糖鎖部位構造およびステロール部位構造を有する不活性型プローブ2種を合成した。得られた活性型・不活性型フォトアフィニティープローブを用い、細胞溶解液中におけるフォトアフィニティーラベリング反応を種々の条件下検討したところ、OSW-1に選択的に結合するタンパク質が検出された。この結果より我々が以前に開発した2種プローブフォトアフィニティーラベリング法は天然物リガントの結合タンパク質の探索に有用であることが示された。
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[Journal Article] Fluorescent analog of OSW-1 and its cellular localization2014
Author(s)
Yamada, R., Takeshita, T., Hiraizumi, M., Shinohe, D., Ohta, Y., Sakurai, K.
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Journal Title
Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters
Volume: 24
Pages: 1839-1842
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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