2013 Fiscal Year Research-status Report
学術論文のマッピング・システムを通じた地域情報の統合と共有化
Project/Area Number |
25570004
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山本 博之 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (80334308)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 東南アジア / 地域の知 / マッピング・システム |
Research Abstract |
マレーシアに関する日本語、英語、マレー語の学術誌、エッセイ、研究大会口頭発表について主要なものを選定して情報を収集し、発表者、発表タイトル、発表時期、概要、研究対象などの項目を入れた記事リストを作成した。学術誌の記事は一部をPDFファイルとした。 対象としたのは、(1)『アカデミカ』(マレーシア国民大学、英語・マレー語、第1巻(1972年)より第82巻第1号(2012年)まで575件分)、(2)『マレーシア研究』(マレーシア理科大学、英語・マレー語、第1巻第1号(1983年)より第30巻第1号(2012年)まで524件分)、(3)『ボルネオ研究報』(ボルネオ研究協議会、英語、第1巻第1号(1969年)より第41巻(2010年)まで944件)、(4)『知識探訪』(日本マレーシア学会、日本語、第1期第1回(2009年)より第2期第37回(2013年)まで63件)。 これらの情報をデータベース化し、それらのデータベースを実際に活用することで、どの項目をどのように記述すると利用しやすいデータベースになるかを検討した。また、情報技術に長けていない人でも初歩的な情報処理を行う方法として以下の仕組みを作成した。(1)マレー語のテキストを機械処理するには接頭語・接尾語を除いた語幹の形を得る必要があるため、エクセルを用いて登録済みの語幹と対照させながら接頭語・接尾語を取り除く仕組み。(2)複数の記事の概要をもとにキーワードを抽出する仕組み。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象となる主要な学術誌を選定し、その書誌情報を収集するとともに一部の記事をPDFファイルで入手し、システム開発のために必要な情報を収集することができた。また、マレー・インドネシア語のテキストを機械処理する上で困難が予想される接頭語・接尾語の扱いについても基本的な対応方法が得られ、十分に機能している。
|
Strategy for Future Research Activity |
学術誌、エッセイ、口頭発表のデータについては引き続き収集する。それに加え、対象をオンライン情報に拡大し、対象地域の主要オンラインメディアを何件か選び、そこから日々の情報を自動で収集し、テキスト内の地名などから記事を分類する仕組みについて、情報技術について知識や経験がほとんどなくても情報を収集・整理できる初歩的な工夫を検討する。さらに、情報技術の専門家の協力を得て、記事の概要から分野を抽出し、それを整理して視覚的に表現する方法を開発するための準備を進める。
|
Research Products
(2 results)