2013 Fiscal Year Research-status Report
宗教的教義に基づく経済と環境の均衡を目指す文化価値の創出に関する参加型研究
Project/Area Number |
25580013
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木村 武史 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (00294611)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 宗教 / ジャカルタ郊外 / 企業活動 / 環境 / 健康 / 公共人類学 |
Research Abstract |
平成25年度7月から8月にかけてメールにて9月末に行う調査についての話合いを行った。先方が期待する内容と当方ができることとの間に違いがあることも明らかになり、話合いの過程そのものも重要であると再認識した。 平成25年度第1回目の現地調査を9月22日から10月2日の間に行った。最初に現地研究協力者とスケジュールについての確認を行った。そして、チチャダス村に関係する行政関係機関とどの程度の話合いが可能か、どのように戦略を立てると良いかについて相談した。今回の調査の目的は主要な行政関係者がどのような現状認識を持っているのか、どのように現状を変更しようとしているのかについて話を聞くことであった。グヌング・プトリの経済部の数名から行政の立場についての説明を受けた。また、政治・経済関係の調査をしている地元のメディアとの話し合いも行い、何かしらの共同体制を作ることについて話し合うことにした。地元のボゴール農科大学の関係者とも話し合いを行い、企業との話し合いの難しさについての理解を深めた。また、チチャダスモスクと関係の深い人々に集まってもらい、話し合いを行った。その中で企業・工場との話し合いが一筋縄で行かないことが明らかになってきた。場合によってはアポイントを取ることさえ難しいという。 年間の調査のスケジュールの話し合いで、木村が半年に一回訪問するというのは間に期間が空き過ぎるのでは、という意見が出され、平成25年度2回目の予定である平成26年3月の調査を延期し、平成26年度内に3回調査を行い、各調査の間が空きすぎないようにすることとした。それゆえ平成26年度中には3ヶ月か4ヶ月に一度、会合を開くようにすることにした。 また、現地で評価されている企業としてグローバル企業のHolcimがあることが分かり、次回には現地の研究協力者とHolcimを訪問することにした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度中に予定していた2回の調査のうち第一回目は概ねその目的を達成した。第二回目は、研究進展を進めるために、次年度に回した方が良いという現地協力者との話し合いがあり、概ね順調に進んでいると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、研究実績の概要で書いたように、3回現地調査を行い、調査の間に時間が空き過ぎないようにすることにした。そのため、平成26年度は研究の推進をスケジュール的に進めることができるようになると考える。 ただ、チチャダス村の企業・工場の関係者との接触が、現地協力者がまだうまく取り付けていないので、この点を改善するために、平成26年度の第二回目には地元で評価の高いHolcim社の関係者をチチャダス村に招待して、講演会等を催し、地元の経営者・工場長に持続可能な開発の重要性を理解してもらう計画を立てている。その際にいかにイスラームの教えと結びつけるかが焦点となると考えている。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
第一回目の調査の際、半年に一回調査に来るというスケジュールでは間が空きすぎである、という現地の共同研究者の意見から、平成25年度の第二回目の調査を延長し、平成26年度に三回調査訪問をし、各現地調査の間の期間を狭めることにすることによって、調査の継続性を現地の関係者に実感してもらうことにしたためである。 5月か6月中に平成26年度の第一回目の調査を行う予定であり、この調査の費用を繰り越し金額をもって当てる予定である。
|