2017 Fiscal Year Annual Research Report
Digital Modeling and Fabrication for Sculptural Art
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25580040
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
今井 紫緒 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 研究員 (80626838)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 3D / 彫刻 / モーションキャプチャ / 3Dモデリング / 3Dスキャニング / 3Dプリンター / 美術 / アート |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、平成25年度に取得した楽曲作品の3Dプリント造形を行った。モーションキャプチャにて計測を行った座標数値から3Dデータ制作を行った。今回の制作では楽曲の他、1分間の2拍子5拍子等の作品を造形した。モーションキャプチャのデータから実体化するにあたり、幾つかの3Dソフトを介して制作しているが、データが膨大なためそれぞれのソフトの得意不得意があることがこれまでの取り組みでわかった。平成25年度に初めて制作した際の反省を活かし、短時間で尚且つPCに負荷がかからないように制作することが可能となった。 また、本研究の目的のひとつでもある3D造形物の出力機のワークスペースに伴う分割造形後の接合方法について再度検討し、ズレが生じにくく組み合わせ易い接合データの事前検証から実際の組み立てまでを行うことができた。さらに、塗装研究を進めるため、造形物の塗装について以前の研究結果を踏まえ、数通りの方法で塗装し、表面の積層状態に対しての塗装による違いの検証も確認することができた。 平成29年1月には今回制作した作品の展示発表を東京大学総合研究博物館インターメディアテクにて現代美術実験展示「パースペクティヴ(1)」01.24-03.26に参加し行った。この展示に際して、展示場所の仮想空間を3D上で作製し、展示空間にあった作品サイズと配置をシミュレーションし、前述の造形を実施した。実際に展示するとデータ上と寸分違わぬ状態で展示することができた。今後、遠隔地等限られた条件での展示の際に、データを活用した展示シミュレーションが可能であることが確認できた。
平成29年3月1日~平成30年2月28日まで研究を中断していたが、平成30年3月1日より再開し、3月31日までの一ヶ月間でこれまでの研究内容についてまとめた冊子を作成した。
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