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2014 Fiscal Year Research-status Report

芸術的逸脱を視覚化した楽譜の生成とそれを応用した指導システムの開発

Research Project

Project/Area Number 25580051
Research InstitutionKyushu Institute of Information Sciences

Principal Investigator

和田 悌  九州情報大学, 経営情報学部, 准教授 (20412695)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 湯澤 泰生  九州情報大学, 経営情報学部, 准教授 (30451694) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsピアノ / 楽譜 / 芸術的逸脱 / 音楽解析 / 音楽学
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、楽器演奏において奏者の行う芸術的表現の質向上に必要な『時間の次元における芸術的逸脱』を支援するシステムの開発である。具体的には、実演奏を楽譜上に可視化し、従来感覚的に表現されていた時間的な『芸術的逸脱』を教師および学習者にわかりやすく提示し、そのシステムを用いた学習がどのような効果を及ぼすかを評価することを目標としている。初年度は電子ピアノによる音響データを採取し、そのデータの発音・消音時刻を同定する為に原楽譜のMIDI化したものを教師データとする機械学習を利用することを試みたが、結果として発音時刻の同定にはある程度成功したが、単旋律の場合でも消音時刻の同定には精度を欠き、期待したものが得られなかった。そこで本年度は、消音時刻同定の精度の向上と、そのデータを原楽譜上に可視化して表現するシステムの構築を予定していた。
本年度の実験結果として実演奏の楽音の消音時刻の同定を計算機のみで行うことはかなり難しいことが判明した。消音時には信号が微弱となるため雑音との判別を機械的に行うことが困難であった。そこで、発音時間に関してはデジタルデータだけではなく人の感知能力を組み合わせて同定することにし、いくつかのサンプルデータに対しては分析を終えた。次年度のレッスン実験に利用するため、今後はさらに多くのサンプルについてデータ分析を行いたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

H26年度は実演奏の楽音の消音時刻の同定の精度を高めることを目標にしていたが必ずしもうまく行かなかった。そこで、まずはデジタルデータの分析と人の耳の感知能力を組み合わせて消音時刻を同定し、そのデータを利用することにした。実際にいくつかのサンプル演奏データについては分析を終えている。また、実演奏を原楽譜上に可視化することについては本年度中に完成することはできなかった。
したがって、本課題研究全体の進捗としてはやや遅れており、結果として研究業績の発信が出来なかった。最終年度でまとめて発表することにした。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究の予定は以下の4点である。①H26年度に引き続き、ピアノ演奏における楽譜と演奏音響データの差を時間情報として抽出するシステムを研究・開発。特に消音時刻の同定に課題を残しており、その誤検知の割合を減らしていく必要がある。 ②原譜と実演奏との時間的差異のデータを抽出する。③抽出した楽曲の原譜と実演奏音響データの時間的差異を拡張した楽譜上に視覚化する。④視覚化した楽譜を利用したレッスンを行い、その効果を公開実験により確かめる。

Causes of Carryover

当初購入を予定していた物品が入手困難であった為、次年度に繰り越した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

周辺機器(データ保存用メディア等)、消耗品(プリンタートナー等)、研究資料、データ分析装置の購入及び、旅費、人件費に使用する。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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