2015 Fiscal Year Annual Research Report
ロボット利用外国人年少者向け日本語学習支援システムの構築研究
Project/Area Number |
25580116
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
赤木 彌生 山口大学, 大学教育機構, 准教授 (30346580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 新悟 筑波大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (50346582)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ロボット / 年少者 / 日本語教育 / コミュニケーション / アダプティブ・システム |
Outline of Annual Research Achievements |
ロボットを外国人児童向け日本語学習支援教材に応用する研究開発を行った。先ず,様々なタイプのロボットの調査分析を行ない,日本語教育に適したロボットの選択を行った。その結果,機械的な機能を持ったロボットではなく,外国人児童が友だちとして接することのできる対話型ロボットが日本語学習により適していることが分かった。そこで,研究用コミュニケーションロボットSotaを用いた日本語教材開発を行った。Sotaは,「自律的に対話できる機能や,人間と親和的に関わり人間と共生するための自律型ロボットの実現を目指し」開発されたロボットで,対話,コミュニケーションに特化したロボットである。また,画像認識,音声認識,音声合成等を用いたアプリ開発が容易にでき,動作プログラミングなどができるソフトウエアも搭載している。本研究では,先行研究で開発したアダプティブ・システムを援用したJ-CATKids聴解テストや対話練習ができる自己紹介プログラムの研究開発を行い,実験的に外国人児童に使ってもらった。J-CATKids聴解テストは,ロボットsotaが話し,コンピュータ画面で,児童が回答をクリックするテストで,学校教員と一緒に学ぶ学習教材である。今後,学校教員や児童からの聞き取り調査やアンケートを基に,プログラムの充実化を図り,日本語教育指導に役立てることができる教材とする。 また,本研究では音声認識利用の会話プログラムの研究開発はまだできていないため,今後の課題として,音声認識を用いた対話ができるように,対話の応答部分についての研究開発を行い,日本語会話パートナーとして役立つロボット教材の研究開発を目指す。
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Research Products
(8 results)