2013 Fiscal Year Research-status Report
コミュニケーション活動における気づきと言語習得:fMRIと超小型NIRSの利用
Project/Area Number |
25580121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
鈴木 渉 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (60549640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JEONG Hyeonjeong 東北大学, 加齢医学研究所, 研究員 (60549054)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コミュニケーション / フィードバック / 気づき / 第二言語習得 |
Research Abstract |
コミュニケーション活動中における言語習得の認知メカニズムが解明されれば、外国語教師は学習者に効果的にコミュニケーション指導ができるようになる。そのためにはまずコミュニケーション活動中の認知メカニズムを調べる手段が必要だが、従来の方法はコミュニケーション活動中に考えを報告してもらう発話思考法であり、その方法の妥当性や信頼性が疑問視されている。そこで本研究では、非侵襲的に脳内メカニズムが測定できる機能的磁気共鳴画像法(fMRI)や小型光トポグラフィ装置(小型NIRS)を利用し、教師とのコミュニケーション活動中に内的に生じている学習者の気づきのプロセスを正確かつ精緻に解明することを目的としている。平成25年度は、第二言語習得研究における認知メカニズムやその研究手法を網羅的に検討したり、脳科学に基づく言語習得研究に関する先行研究の精査を行うことができた。さらに、平成25年11月に開催されたSociety for NeuroscienceやNeurobiology of Language等に参加することを通して、言語習得やコミュニケーション能力に関する最新の研究について理解を深めることができた。また、平成26年度にfMRI実験を行うため、課題の選別、課題数や実験時間等を適切に設定するための、予備実験を行った。20名を対象とした予備の心理行動実験を行った。予備実験を通して選別した刺激を用いて、平成26年度にfMRI実験を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、課題の選別、課題数や実験時間等を適切に設定するために、20名を対象とした予備の心理行動実験を行い、分析を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、平成25年度の予備実験を通して選別した刺激を用いて、脳機能画像法を利用し、実験を実施する。平成27年度は、脳機能画像法を用いた実験から得られた脳領域を基準として、超小型光トポグラフィー実験を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた物品が、見積もりより、安価で購入できたため。 未使用額を書籍等当てる。
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