2015 Fiscal Year Annual Research Report
平易な語から成る自然な英語表現の体系的抽出方法の研究と大学生用英作文教材の開発
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25580126
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
滝沢 直宏 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (60252285)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コーパス / 中学必須単語 / ly副詞 / 歴史的変遷 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年3月に整備したCorpus of Contemporary American English (COCA)のテキストデータに加えて、平成27年3月に整備したCorpus of Historical American English (COHA)およびCorpus of Global Web-Based English (GloWbE)のテキストデータを利用可能な状態にし、平成25年度・平成26年度に整理を行った「書けそうで書けないネイティブの英語」の実態をより詳細に検討した。 その過程で、いずれのコーパスにも公開されていないコーパス利用上の問題点があることが明らかになり、これをコーパス利用の一般的な方法論研究の一環として英語コーパス学会(第41回大会, 2015年10月4日)で発表すると共に、同学会の学会誌『英語コーパス研究』に論文を執筆した。また、英語コーパス学会・春季シンポジウムとして「コーパス関連専門科目の授業内容について」を企画し、「コーパス関連専門科目の内容:言語を探るためのコーパス利用」というテーマでの発表も行った(2015年4月25日)。 更に、英語語法文法学会(第23回大会, 2015年10月24日)において「副詞を巡る諸問題:語法文法、辞書記述、談話、文体」というテーマでのシンポジウムを企画し、英語表現上、有益だがこれまで記述が不十分であったly副詞について、その多様性について発表した。 同時にシステムエンジニアの西村祐一氏によって開発が進められてきたmycoというシステムが完成したので、平成28年2月6日にシンポジウム「英作文教育における中学基本単語の有効活用」(立命館大学)を主催した。同シンポジウムでは、西村氏によってその英作文上の利用法を含めmycoの一端が示された。また、COHAがテキストファイルの形態で利用可能になったことを契機に、19世紀初頭からの200年の間の全ての語の使用頻度の推移を高速に調査するシステムcoha_dfc(仮称)も同氏に依頼して完成させた。mycoとcoha_dfcは共に平易な語の有効活用に極めて有効である。
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Research Products
(7 results)