2014 Fiscal Year Research-status Report
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25580127
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木下 徹 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (90177890)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 語彙学習 / 母語 / 目標言語 / 脳血流 / 母語話者 / 学習者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本人英語学習者を中心にして、日本人教師の可能性を、脳科学の視点も利用して探求しようというものである。 2014年度の実績としては、まず、2013年度末に行った1つの実験のデータを分析し、学習者がスピーキング等の言語課題を遂行する際、そのパートナーが学習者と同様の日本人である場合と英語母語話者である場合の脳血流の異同を比較した。その結果、一部で、スピーキングにおける課題の難易度で違いがある場合が見られた。これについては2014年10月の日本教科教育学会で報告した。また、2013年度末の実験について、英語の未知語の習得に関して、学習者の母語である日本語を使用した場合と目標言語である英語を使用した場合の脳血流の変化を検討した。左側頭を中心に比較した際、英語を用いた方が、脳血流が相対的に、より増大する傾向が見られた場合があったことについて、本年度末(2015年3月)の全米応用言語学会(AAAL)において発表した。 ついで、2014年度当初には、昨年度末の脳血流を含む実験の補完的意味も含めて、未知語の語彙学習の部分について、脳血流の測定は含まない代わりに、比較的多数の学習者に実験に参加してもらうことをねらいとして、教室環境で基本的に昨年度の実験と同様、視覚提示した未知語の意味を音声で、日本語の訳語、英語の類義語、および、英語による定義の3つの方法で与えた場合の、提示直後と約2週間後の、意味の習得率を比較した。これらの部分については、それぞれ2014年6月の大学英語教育学会中部支部研究会と、2014年9月の日英・英語教育学会で報告した。 さらに、2014年度後期においては、それまでの実験の結果等を参考にして、前期と同様教室環境において、前期の実験を一部修正した形で実験を行った。また、並行して、脳血流測定装置を用いた実験も試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2014年の後半に、教室における実験と並行して、脳血流測定装置を用いて実験を行おうとしたところ、全く想定外のことであるが、装置が故障したため、修理と応分の負担をすることになった。その際、故障の原因と故障個所の特定や修理に関する方法、および、費用に関する措置等について、技術的にも事務的にも、最終的に決着するまで、相当時間がかかり、それ以降の実験等が、それ以降年度末まで、できなくなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度後半の実験装置の故障により、計画が遅れてしまっているので、昨年度後半に予定した分を今後できるだけ、前期で実施できることを期待している。それととともに、もともとの計画のうち、脳血流に関する部分を一部縮小して、これまでに得られた結果の補足的・補完的実験を、教室環境で行う方を拡張することも検討している。
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Causes of Carryover |
2014年度後半、実験装置に故障が生じ、その応分の負担額が決定するのが諸般の事情で、年度の終わり近くになってしまい、残額が生じたことが分かった時点では、それ以降、2014年度内では、実験等を実施することが不可能であったため。、
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
元々の2015年度分の予算と合わせて、できるだけ2015年度の前期で、実験装置の借入等を行い、遅れている実験等を実行する方向で検討している。
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Research Products
(4 results)