2015 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトシステム方法論を援用した意味重視の英語指導法の開発・検証
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25580128
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田地野 彰 京都大学, 国際高等教育院, 教授 (80289264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金丸 敏幸 京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (70435791)
笹尾 洋介 豊橋技術科学大学, 工学部, 准教授 (80646860)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 英語 / 教授法 / 教育文法 / 文構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主目的である、中等教育の学習者を対象とした意味重視の英語(とりわけ英文法)指導法の開発および検証に向けて、これまで(1)ソフトシステム方法論を用いた変換プロセスモデルの構築と(2)意味役割と情報伝達の観点から意味を重視した英語指導法の開発を行ってきた。本年度は、当該英語指導法の教育効果の検証を中心に行った。昨年度に佐賀県内の公立中学校の教諭を対象に説明会を実施し、説明会に参加した教諭を中心に、一定期間、実際の英語授業の中で意味重視の指導が行われたが、本年度は、そうした意味重視の指導を行った中学校と、意味重視の指導をまったく行わなかった中学校の協力を得て、当該指導法の教育効果を検証した。具体的には、明示的な意味重視の英語指導が文構造の暗示的知識の獲得につながるかどうかを、PCを用いた文法性判断テストによって定量的に検証した。実験では、意味重視の英語指導法のもとで英語学習を行った生徒たちの群と、行っていない生徒たちの群を対象として、当該指導法による英文構造に関する明示的知識の有無が英文処理に与える影響について調査した。その結果、文法性判断テストでの正確性と反応速度において統計的に有意な差が見られた。つまり、意味重視の指導に基づく明示的知識は、英文処理における正確性のみならず反応速度をも促進し、実践的コミュニケーションにおいて必要とされる流暢さの育成に一定の貢献をするということが示唆された。さらに最終年度として、本研究結果に基づいた意味を重視した英語指導の効果および今後の発展可能性について検討した。
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Research Products
(3 results)