2014 Fiscal Year Research-status Report
日本人英語学習者(中高生)の英語脳内賦活メカニズム解明縦断・横断研究
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25580143
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 英語力 / 縦断的発達段階 / 脳賦活 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年間縦断研究の2年目として23名の中高2年生からデータを収集出来た。残念ながら1年目から継続収集できない中高生が数名いた。中1時からの継続が12名、高1時からの継続が11名であり、2015年度の継続データ収集も本人・保護者から同意を得ているので23名からは収集予定である。 収集データは言語流暢生タスク遂行時の行動データと近赤外分光法による脳賦活データに加えて、ナラティブとインタービューの2種類のオーラルデータ及びTOWL-2によるライティングデータである。 2015年度のデータ収集完了後に、中学3年間及び高校3年間の縦断グループ平均値をもとに英語力の推移とそれに伴う脳賦活部位・様態の変化をまとめることができるように、2014年度収集データの下分析を下記の通り行った。 先ず言語流暢生タスクの行動データと近赤外分光法データの下分析は完了した。ナラティブとインタビュー音声データは全て書き起こしを完了、ライティングデータもテキスト化まで全て終えることができた。オーラルデータのポーズ分析と語彙分析は7割完了しているので、2015年度前半期に終了し正確さ分析に着手の予定である。ライティングデータの語彙・正確さ分析及びTOWL-3マニュアルに基づくスコア化は2015年度に着手の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記概要に詳細を記載した通り概ね計画の9割を遂行することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に中学3年・高校3年時のデータを収集し、それぞれ3年間の縦断的発達段階にともなう脳賦活様態をまとめる予定である。ただ、中高3年生は受験を控えているのでデータ収集にに手間取る(各被験者の都合を最優先にするので)可能性を危惧している。
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Causes of Carryover |
収集データの一部の下分析を外部委託する計画であったが、依頼予定者の都合で本年度実行できなかった。また、その下分析に基づく途中報告を3月開催の海外学会で予定していたが、下分析が全て終わらず研究発表も中止したために次年度繰越が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
既に下分析依頼予定者には2015年度前半期に前年度本来完了しているべき内容を依頼済であり、その結果に基づき夏以降の国際学会で中間報告を行い、この分野の専門家からフィードバックを得る計画である。こうすることで繰越金を当初予定通りの目的で使用する。
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