2013 Fiscal Year Research-status Report
栽培学と考古学の融合による弥生時代前期における小区画水田群のイネ生産力の評価
Project/Area Number |
25580167
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲村 達也 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00263129)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 先史学 / 栽培学 / 水田 / 湛水機能 / 空間変動解析 |
Research Abstract |
土壌・植物遺体・種子の採取と試料調整、および微地形、水田面の均一性などに関する調査・解析を行った。 すなわち、①小区画水田群が立地する微地形の調査、②水田面の均一性と畔の高さの調査と空間変動解析、③弥生期と現在の水田土壌サンプルの採取・試料調整、④水田土壌中の植物遺体の採取・調整、⑤植物遺体の同定を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
降雨による現地調査の中断があったものの、試料の採取・調整および水田面の均一性調査などをおおむね順調に遂行できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の調査を継続するとともに、土壌・植物遺体の化学分析および炭素安定同位体比分析を行う。これらの結果から弥生時代前期の小区画水田群における土壌からの窒素供給量と雑草競合を推定する。この知見を基に、ラオスの無施肥水田における未改良イネ品種と雑草との競合関係から、弥生前期におけるイネ生産力を推定する。そして、小区画水田群が立地する微地形とイネ生産力の水田間変動との関係を地図化する。また、小区画水田群の立地の多様性を大きくするために国内外の同時代の小区画水田群を対象に同様の調査を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
夏季の豪雨により、現地調査の実施回数が減少したため。ただし、研究推進と研究成果に大きく影響しなかった。 立地の多様性を大きくするために国内外の同時代の小区画水田を含めた現地調査を継続するとともに、土壌・植物遺体の化学分析および炭素安定同位体比分析を行う。
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