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2015 Fiscal Year Annual Research Report

文化人類学における文化的ビジネス・スキル開発のための調査研究

Research Project

Project/Area Number 25580184
Research InstitutionKyoto University of Foreign Studies

Principal Investigator

佐々木 伸一  京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (30175377)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高島 知佐子  静岡文化芸術大学, 人文・社会学部, 准教授 (70590404)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords文化人類学 / 応用 / ビジネスアンソロポジー / コミュニケーション / 俯瞰的理解 / 事象の相対的受容
Outline of Annual Research Achievements

本年度は研究会の複数開催と、アメリカのビジネス人類学の実態を見極めるため現地への研究者の派遣を主な事業とした。これに関係する事象として、対人コミュニケーション・現象の俯瞰的理解・事象の価値の相対化とその受容、この3点が研究目的とした文化的ビジネススキルの根幹をなすことを明示できるようになった。
人類学は「フィールドワーク」とその情報を開示する「エスノグラフィー」がセットとなる。そこにおいて必要とされるのは、現地の人びととの「ラポール」である。信頼関係と訳されるそれは、言い換えるなら「対話的コミュニケーション」すなわちダイアローグの場をそこに作ることで、この作業を通じて情報の受容、ここに大きなスキルがあると考える。「聞くこと」に関して無批判的な情報の受容、こちらも欠かせないが、提示される情報だけにとどまらない雑多な関連情報に対する好奇心や主張を受容することとは相反するにせよ、情報への批評的観点と、個別の情報は全体の一部という認識、こういった物事への感覚が、フィールドワークを通じて培われてきたと思う。
さらに、そういった情報・いわゆる質的なそれは、対人関係でしか得られないもので、ダイアローグ以前に、他者との接触を必須とし、そこから情報をえる学は、ほとんど見当たらない。これこそがフィールドを重視する人類学の根底的なスキルではと考える。
ただそれを適用してきた対象は、比較的単純な社会のため、そう難しくはない技法であり、それをスキルとまで言う必要はなかった。しかし、もしこのスキルを今我々が日常とする世界の理解へと転用するならば、いわばビジネス・コンサルティングあるいはビジネスマネジメントへと、展開できると考えられる。そのためには、その現場の事情をどこまで深掘りできるかというリサーチ力、こういった認識にたどり着き、その実践の有り方を見極めるところにたどり着いている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 2015/05/30 分科会 A ② 人類学教育と応答性―人類学者の再生産モデルを超えて2015

    • Author(s)
      佐々木伸一
    • Organizer
      日本文化人類学会第49回研究大会
    • Place of Presentation
      慶応大学
    • Year and Date
      2015-05-30

URL: 

Published: 2017-01-06  

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