2014 Fiscal Year Research-status Report
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25590088
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
田中 英式 愛知大学, 経営学部, 教授 (00410548)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 因果関係 / 偶然性 / 戦略論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、競争優位性の獲得における「因果関係」概念を再検証し、新たな方法論を提示することにある。本研究では、様々な研究領域の広範なサーベイに基づき、「偶然性」を含む様々な要素間のつながり・相互作用・組み合わせによる複雑な因果関係を複雑なまま把握できるような理論枠組みを構築することを試みる。その上で、日本・アジアNIEs・中国の多国籍企業を対象にグローバル競争における競争優位性の獲得の実証分析を行う。本研究の3年間の研究計画の進行プロセスは下記の通りである。当初の1年半が理論フレームワークの確定、続く半年がケース分析のための資料収集、最後の1年が実証分析である。 今年度は、以上の研究計画に基づき、前半に文献サーベイ、後半に論文執筆を行った。まず4月から9月にかけて、歴史学・文学、および自然科学の領域における因果関係、および偶然性の概念に関する文献サーベイを行った。本研究のチャレンジ性は、様々な領域の既存研究を整理・統合する学際性にある。昨年度は主に社会科学全般、ならびに科学哲学領域における文献サーベイを行っており、これまでの研究で幅広い領域の因果関係、および偶然性の概念を検証したことは本研究にとって大きな意義があった。 次に10月から3月にかけては、上記の文献サーベイに基づき、本研究の理論枠組みに関する論文を執筆した。また並行してケース分析のための資料収集も行った。他方で本年度は、東南アジアにおける日中二輪車企業の競争、国内繊維・アパレル産業集積の優位性維持、製造業における日中間の技術移転などアジア域内におけるグローバル競争についてのケース分析に関連する研究成果を論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は当初の計画通り、文献サーベイ、サーベイ論文の執筆、およびケース分析のための資料収集を行ったため、本研究はおおむね順調に進展していると自己評価している。ただし、中間的な研究成果として論文を公表するまでには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、現在執筆中の理論枠組みに関するサーベイ論文を公表を目指す。また、資料収集のためのフィールド調査とケース分析のためのインタビュー調査を計画している。
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Causes of Carryover |
150円であり、端数の範囲内と考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度(平成27年度)研究予定であるフィールド調査費用に充てることとしたい。
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Research Products
(4 results)