2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the Standards for School Social Work Practice in Japan
Project/Area Number |
25590129
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
馬場 幸子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60646818)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | スクールソーシャルワーク / 実践スタンダード / 評価指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度前半は、27年度に引き続きスタンダードに関する学習会を行った。4月から9月までの間に4回学習会を行い、26年10月に始めた学習会の参加者は延べ300名を超えた。 NASWのスタンダード11項目すべてについての学習会が終了し、10月以降は、これまでの学習会で行ったディスカッションの記録などを参考に、「日本版スタンダード」の文章化作業を行った。 加えて、28年度には、これまで研究代表者の所属する東京学芸大学で行ってきた学習会のダイジェスト版学習会を、愛知県社会福祉士会主催で、名古屋市にて行った(6月~10月に4回)。ダイジェスト版学習会の最終回では、作成中の「スタンダード」を参加者に見てもらい、フィードバックを受けた。 さらに、連携研究者や、他分野の研究者らからもフィードバックを受け、「スクールソーシャルワーク実践スタンダード」を“試用版”として完成させた。最終的に出来上がった「スタンダード」は13項目からなり、NASWのスタンダードにはない、独自項目もいくつか含まれる。また、「スタンダード」の冊子には、「評価票」も入れ込んだ。「評価票」はエクセルファイルをダウンロードし、記入する形式となっている。スクールソーシャルワーカーや、スクールソーシャルワーカー活用事業担当者等が、実践や事業を振り返り、評価を記入できるようにした。 本研究により、日本のスクールソーシャルワーカーが満たすべき「スタンダード」の原型が確立された。現場での活用と、効果検証は、次の課題とする。(29年度より科研基盤Cとして取り組んでいる。) 「スタンダード」の開発全過程を、現職スクールソーシャルワーカーらとの協働で行い、実践と研究の融合を図った。また、米国のスクールソーシャルワーク研究者らとの交流も継続し、今後の国際的な共同研究の可能性を高めた。学習会と学会発表の記録も成果報告書としてまとめた。
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Remarks |
取組報告 「スクールソーシャルワーク実践スタンダード」(試用版)が完成しました。
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