2015 Fiscal Year Annual Research Report
離島の福祉施設職員に対する専門的スキルアップ・システムの検討
Project/Area Number |
25590132
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
中村 佐織 京都府立大学, 公共政策学部, 教授 (80198209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 信子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (00204834)
丸山 裕子 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (00295156)
加藤 由衣 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (30611991)
河野 高志 福岡県立大学, 人間社会学部, 講師 (50647237)
山口 真里 広島国際大学, 医療福祉学部, 准教授 (70441566)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ソーシャルワーク / 離島の専門職員 / 研修 / スキル・アップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、事前調査した利尻、大島をはじめ、因島、佐渡島(今回予定していた長崎県の5島列島については、天候不良で研究期間内に行けなかった)と少ないながらも全国を網羅するかたちで調査を行うことができた。その結果、専門的スキルアップ・システムを構築する以前に、慢性的な専門職員の不足がみられることがわかった。そのため職員確保が優先順位の一位であり、なかなかスキルアップを検討するまでに至っていないのが現状であった。 しかし、その中でも各離島の研修の現状は、①同じ都内や県内での研修の人材を招聘する工夫、②職員を全国的な研修に派遣し、そのノウハウで研修する工夫、③離島内の施設・機関がその境界を飛び越えて研修体制をつくる工夫、など少ない予算で研修の工夫をしていた。一方で、どのような研修を行うのかについては、社会福祉に特化したものというよりは、医療・看護にかかわる分野が多く社会福祉領域の研修がほとんど提供されていなかった。そのため、現状では、専門的スキルアップのための研修が必要不可欠である。 そこで、現状を払拭するためには、①同じ都道府県の福祉系大学や養成機関の教員の活用(ex.実習生を受け入れることとセットで研修依頼し活用すること)、②研修プログラムの策定にかかわり研修教員の情報提供を行うこと(リストづくり)、③研究メンバーによるプログラムや研修の提案とデモンストレーションの提供、が次の課題となる。
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Research Products
(1 results)