2014 Fiscal Year Annual Research Report
青少年におけるインターネット依存への臨床心理学的介入
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25590185
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
本城 秀次 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 名誉教授 (90181544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 一史 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 准教授 (80345876)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | インターネット依存 / 青年期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,中学生のネット依存に対して,精神症状との関連およびリスク要因を明らかにすることを目指した。 平成25年度には,中学2年生およそ1800名のデータを元に,解析を行った。その結果,男女ともに,情緒的問題とネット依存傾向との間に,有意な関連が認められた。女子では,仲間関係の難しさおよび過活動・不注意と,ネット依存傾向との間に,関連が認められた。一方男子では,問題行動とネット依存傾向が関連することを明らかにした。さらに,ネット依存傾向は,女子の方が男子よりも高いことを明らかにした。諸外国では,男子の方が女子に比べてネット依存が高いことが複数の研究によって繰り返し報告されている。本研究は,青年期前期の中学生を対象としたものであり,青年期前期では女子の方がネット依存傾向が高い可能性がある。 平成26年度は、これまで収集したデータについての分析結果をまとめて、査読付き国際誌への投稿原稿を作成した。投稿の準備が整ったので、学術的な評価が国際的にも高いとされている雑誌に投稿を行った。査読プロセスの過程で、いくつかの修正を求められたため、それらへの対応を行った。また、ネット依存と援助希求性についてのデータを解析し、その結果を国内学会で発表した。 本研究課題は,これまで十分に検討されていなかった日本における中学生のネット依存に関して,大規模なデータを用いて実証的に検討した点て,大きな意義が認められる。日本においては,情緒的な問題,仲間関係の困難を抱えた女子に対して,より注意を払うべきであることが示された。
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Research Products
(1 results)