2014 Fiscal Year Research-status Report
災害時の心理的応急処置の臨床心理士への普及に関する実践的研究
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25590195
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
種市 康太郎 桜美林大学, 心理・教育学系, 准教授 (40339635)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 心理的応急処置 / ストレス / PTSD / 臨床心理士 / 普及 |
Outline of Annual Research Achievements |
PFAの研修の実施と効果の検証 (1)目的 心理職等に対してWHO版PFAについて体験的な学習方法による研修を実施し,その効果を検証する。 (2)方法 ①対象-心理職等12名(臨床心理士7名、健康心理士など他の心理職2名、会社役員1名、事務職2名。男性3名、女性9名。平均年齢49.8歳、SD=11.04)。②研修内容-研修はWHO版PFAのテキストに基づいて実施した。研修講師は研修講師養成の4日間のトレーニングを受け、講師として認められた2名(うち1名は著者、臨床心理士・精神保健福祉士。もう1名は保健師。)であった。③実施時期-合計5時間。④調査内容-a)災害対応の能力・知識の自己評価に関する評価用紙(金,2013)。b)PFA基礎知識の理解度(金,2013)-PFA基礎知識として,災害時の被災者の反応,被災者との接し方,セルフケアなどについての理解を検証する。「はい」「いいえ」の2件法である。 (3)結果 災害対応の知識と能力に対する自己評価の前後比較の結果,事前は2.40(SD=0.904),事後は3.40(SD=0.667)であり,統計的に有意に自己評価は上昇した(t[11]=5.22, p<0.001)。PFA基礎知識の理解度に関する前後比較の結果,事前は16点満点で14.67(SD=1.231),事後は15.42(SD=0.515)であり,点数は上昇していたが統計的には有意ではなかった(t[11]=1.83, n.s.)。研修の進め方について,良かった点は「ロールプレイやグループ討議を行うことにより,理解が増した」「解説とグループワークの組合せが身に付きやすい方法だった」「参加者が発表したことに対して,必ず応答をして下さり,置き去りにされなかったこと。発表したことを否定せず,足りない点を補う形で示して下さった」などの意見があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PFA講習会の実施回数を増やす必要があり、最終年度である今年度に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1)講習会の実施と効果の検証を行う。 2)講習会の内容について、複数の講師から意見を聞く集会を企画を行う。 3)PFAの作成者に今回の研究成果を示し、内容の検証を行う。 以上の3点を実施し、研究の完遂を目指す予定である。
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Causes of Carryover |
研修の方法について検討するために学会出張の回数が増加した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は研修の実施と内容の検証に研究費を使用するため、おおむね予算計画通りに執行できる予定である。
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Research Products
(1 results)