2014 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ超臨界空間の特性評価とこれを反応場とする物質創製
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25600026
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
橋本 修一 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (70208445)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 貴金属ナノ粒子 / レーザ- / 超臨界 / 光熱効果 / 高圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
パルスレーザー照射によって粒子近傍に生成するナノ超臨界層を利用したテトラエチルオルソシリケート(TEOS)の熱分解による金ナノ粒子のシリカコーティングに取り組んだ。シリカコーティングはTEOSのアルカリ加水分解やナトリウムシリケートを用いて行われてきたが、SiO2層が水を含んでゲル状になる欠点があった。SiO2層作製のために、安定剤としてメルカプト基を持つポリエチレングリコールを加えた。アミノプロピルトリエトキシシランをまず金表面につけることによって、レーザー照射時間によってシリカコーティングの厚さをコントロールして作製することが可能となった。 また、金ナノ粒子への銀シェル作製を行った。従来、光還元法が用いられたが、金表面への銀付着だけなく、独立の銀ナノ粒子ができてしまう欠点があった。金ナノ粒子を出発物質とし、硝酸銀溶液とクエン酸を加えて高圧下でレーザー照射し、金表面の高温場をも敷いたクエン酸による熱還元に基づく銀原子形成と金表面への銀シェル形成をおこなうことができることを示した。
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