2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25610037
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
橘 省吾 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50361564)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 金属鉄 / ダスト / 晩期型星 / 原始惑星系円盤 / 均質核形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダストは恒星の誕生から死,惑星系形成,銀河化学進化と様々な局面で重要な役割を果たす.星周環境でのダスト形成解明には,形成過程の速度論的理解が不可欠である.ダスト候補物質の均質核形成実験はおこなわれてきたが,実験上の問題で星周環境に直接応用するのが難しい.本研究では,申請者がおこなってきた制御された星周条件での鉱物成長実験の手法を応用し,星周温度・圧力条件を制御・再現した金属鉄均質核形成実験をおこない,星周条件での金属鉄均質核形成速度および臨界過飽和比を得る.得られた核形成パラメータを用いて,晩期型星周,原始惑星系円盤条件での金属鉄ダスト形成挙動(形成温度圧力条件,均質核形成による単一ダスト形成/前駆ダスト (酸化物・ケイ酸塩) 上での不均質核形成による複合ダスト形成などを明らかにする. 今年度は新型真空加熱炉の開発,ならびに作成をおこなった.新型炉ではグラファイトホルダーに複数本のアルミナ管を設置し,管底部に入れた金属鉄線を一定温度で加熱することが可能とする.蒸発によって発生した定温の鉄蒸気を,アルミナ管を通して放出させることで集束し (Tachibana et al., 2011),一箇所に集中させ,局所的に過飽和条件(過飽和比 5-30)をつくり,気相からの均質核形成を誘発させるシステムの構築に成功した.また,形成した金属鉄の観察・分析をおこなうための集束イオンビーム加工手法の開発もおこなった.
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