2015 Fiscal Year Annual Research Report
実験経済物理学による社会的学習と集団知の創発過程の解明
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25610109
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
守 真太郎 北里大学, 理学部, 講師 (70296424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 泰城 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (60374170)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 社会的学習 / 情報カスケード / ベイズ統計 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は(1)情報カスケード実験の追試、(2)非定常多腕バンディットでの社会的学習エージェント系のモデル解析、(3)非線形ポリア壺の普遍クラスの分類、(4)ベイズ自白剤の検証の4点について研究を行った。 (1)情報カスケードによる相転移現象を示す2番目の実験系として2種類の壺の選択の実験の追試験を行った。被験者の持つ情報の精度が5/9,6/9,7/9のケースの実験は前年度までに行い、6/9と7/9の間で相転移が起きていると考えたが、それを確認するため8/9の場合の追試を行い、正しいことを検証した。 (2)非定常多腕バンディットで社会的学習を行うエージェント系の単純なモデルを導入し、レバーにエージェントがどのように分布するかを調べた。また、その振る舞いがエコーチェンバーと呼ばれる現象(社会的学習を過度に行い、パフォーマンスが低下する現象)を説明できることを発見した。 (3)非線形ポリア壺での安定固定点の個数の変化を非平衡相転移の文脈で解析し、秩序変数の普遍関数を数値的に求め、秩序変数の臨界指数が平均場イジングと同じ1/2であることを見出した。また、系が不連続転移、連続転移する一般的な条件を求めた。 (4)主観的な情報から高精度の情報を集約するメカニズムとしてベイズ自白剤の可能性を検証する実験を行った。二択のクイズに対し、正解を知っているか、正解を知っている被験者の比率の推定、正解の選択肢、の3点の質問を行い、情報スコア、予測スコアを用いて正解を予測するロジスティックモデルを構成した。結果は否定的であった。
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Research Products
(9 results)