2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25610135
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
荒川 政彦 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10222738)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 微小重力 / 衝突励起振動 / 貫入抵抗 / レゴリス層 / クレーター / 衝突実験 / 加速度計 / 粉粒体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,天体表面における微小重力を再現し,その環境下で粉粒体の流動的性質とクレーター形成過程を研究するための微小重力シミュレーターを開発することである. 平成26年度に行った実験の結果、本シミュレーターは、大型の真空チャンバー内で標的容器を落下させるシステムが現実的であることがわかった。また昨年度は、このシステムを利用した衝突励起振動の計測システムの実現性について検討を行った。平成27年度は、さらに微小重力下における本シミュレーターの応用可能性について検討を進めるために、ペネトレーターを用いたレゴリス物性計測法の開発を行った。模擬レゴリス層としては、小天体上で予想される様々な状態を仮定して、粒径(100μm~1cn)、形状、構成物質(石英、ガラス、凝灰岩等)が異なる粉粒体層を準備した。この粉粒体層に加速度計を設置した円筒型ペネトレーターやMEM型三軸加速度計を内蔵した球型ペネトレーターを様々な速度で落下させ、レゴリス層に貫入する時の加速度(貫入抵抗)を計測した。その結果、取得した加速度波形の解析から、レゴリス層の力学的な特徴を抵抗則として表すことが可能であり、さらにレゴリス層種類の特定や小天体環境における微小重力の影響を調べることが可能であることがわかった。 この結果、今回開発を検討した微小重力シミュレーターでは、レゴリス層の衝突励起振動と貫入抵抗の計測が可能であり、その重力加速度依存性を調べることができることがわかった。
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[Presentation] Oblique impact experiments on porous gypsum and silica glass spheres simulating planetesimals2016
Author(s)
Yasui, M., Yoshida, Y., Matsue, K., Takano, S., Arakawa, M., and Ogawa, K.
Organizer
MISASA VI “Frontiers in Earth and Planetary Materials Research: Origin, Evolution and Dynamics”
Place of Presentation
ブランアート三朝(鳥取県・東伯郡)
Year and Date
2016-03-08 – 2016-03-11
Int'l Joint Research
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[Presentation] Experimental study on propagation process of impact-induced seismic wave in quartz sand simulating asteroid regolith layer2015
Author(s)
Matsue, K., Arakawa, M., Yasui, M., Matsumoto, E., Tsujido, S., Takano, S., and Hasegawa, S.
Organizer
IAU XXIX General Assembly
Place of Presentation
ハワイ(アメリカ合衆国)
Year and Date
2015-08-03 – 2015-08-14
Int'l Joint Research
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