2014 Fiscal Year Annual Research Report
高度な分子配列制御を指向した新規歪みフタロシアニンの創製
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25620019
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 長夫 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60124575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 宗治 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70431492) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | フタロシアニン / π共役 / フラーレン / ナノ材料 / 複合材料・物性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では有機薄膜太陽電池や有機半導体への応用が期待されているフタロシアニン(Pc)とフラーレンのドナー・アクセプターの組み合わせにおいて、その効率向上を指向して、置換基により高度に歪んだ構造を持つPcを用いることで、両分子の配列制御を分子レベルで行うことを目的としている。Pc間の相互作用としては、配位結合および水素結合などの超分子相互作用を考えている。 研究計画2年目の本年度は、初年度に合成した3,6位に配位部位としてピリジル基を、あるいは超分子結合部位としてカルボキシフェニル基を有するフタロニトリルを用いて、フタロシアニン合成を行ったが、鋳型金属イオンにこれらの官能基が配位するためか、フタロシアニン自体の合成が困難であることがわかった。そこでオクタカルボキシフタロシアニンを用いて、酸無水物とした後にアミド化することで配位部位の導入を試みた。目的のカルボキシフェニル基を有するフタロシアニンの合成に最終的には成功したが、遷移金属イオンを用いた配位高分子化にはこれまでのところ成功していない。本萌芽研究で得られた知見を基にさらに多くの金属イオンや水素結合を用いた集合体の形成を試みる。
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Research Products
(8 results)