2013 Fiscal Year Annual Research Report
有機金属分子のd-π共役制御に基づく角度可変汎用分子ジャンクションの構築
Project/Area Number |
25620059
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
直田 健 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (20164113)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 白金錯体 / d-π共役 / 分子ジャンクション |
Research Abstract |
金属と有機分子による自己組織化現象を活用して新機能を有する集積型分子を構築する試みが近年多数行われている。この原動力となるのがsp2炭素による120°, 180°、d8遷移金属を用いた90度などのつなぎ角度をもたらす固定型分子ジャンクションである。高機能集積体のさらなる開拓には、これらを超える第2世代の高機能性分子ジャンクション構築が挑戦的な歩みの一つとして重要である。本研究では、これまでsp2炭素に由来するベンゼン環の120度や、Pd錯体の平面正方形型配位に基づく90度など固定型以外にほとんど方策のなかった分子ジャンクション構築のために、有機遷移金属分子の配位部位におけるd-π共役を精密制御することによって、機能に応じて柔軟に構造を変える配位面や固定折れ曲がり角を有する剛直な配位面を有する化学的に安定な分子ジャンクションの構築に成功した。
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Research Products
(30 results)