2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25620107
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 哲男 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (20183030)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 超音波 / 粒子 / 凝集 |
Outline of Annual Research Achievements |
次の検討を行った。 1.音場-重力複合場を用いて粒子の音響物性を正確に決定するために、密度をあらかじめ決定しておく必要がある。密度が1g/cm3を越える粒子では通常の方法では決定が困難であることから、ポリタングステン酸水溶液を用いる平衡密度法の適用性を検討し、小数点以下三桁目以下までの値を決定できることを示した。この方法を用いて、前年度までに表面金薄膜層の効果を検討したポリアクリル粒子の密度を決定し、その値を用いて圧縮率を決定することに成功した。 2.ポリアクリル粒子では表面反応によりタンパク質などを化学結合させることがこんなんであることから、粒子表面で反応を起こすための粒子の設計を行った。その結果、ジビニルベンゼンとグリシジルメタクリレートの共重合体が適当であると考え、その重合条件を最適化した。その結果、多孔性ポンピングコネクターを用いて、メチルセルロース水溶液とジビニルベンゼンおよびグリシジルメタクリレートのエマルジョンを作製し、それを78℃で加熱することで目的とする粒子が合成できることを見出した。 3.2で作製した粒子表面にあるエポキシドを塩酸処理で開環し、それとアビジンを反応させることで、アビジン修飾粒子の調製を検討した。反応後の粒子をアシッドレッド112で染色することによりアビジン修飾が行われたことを確認した。これにより、水溶液中でビオチン修飾金ナノ粒子と反応させることが可能になった。
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