2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25620112
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡會 仁 大阪大学, ナノサイエンスデザイン教育研究センター, 教授 (30091771)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 磁気旋光 / 磁性 / 可視化 / 光物性 / 磁気複屈折 / Saganc干渉 / 磁性ナノ粒子 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は、以下の研究を行った。 1.磁気複屈折を高感度で観測するために、Sagnac干渉装置を製作した。光源にはHe-Neレーザーを用いた。偏光ビームスプリッターで等強度の光に分け、ミラーにより周回回路とし、再度ビームスプリッターを通して結合させ、45度に回転させてからウオーラーストーンプリズムにより二つのビームとし、干渉状態をオートバランス検出器で測定した。 2.セロハンテープの複屈折を利用し、作製した装置がSagnac干渉を示すことを確認した。セロテープを機械的に伸ばすと、干渉縞の変化が明確に測定された。 3.磁性ナノ粒子の分散液を試料とすると、磁場を印加したときに干渉が観測された。これは、磁気複屈折に起因することを、磁化曲線との比較、および磁気直線二色性スペクトルとの対応から確認した。 4.光ファイバーによりSaganc干渉現象を観測するための装置の基本要素を製作した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Sagnac干渉法により磁気複屈折を観測する基本的な装置を構築した。 Sagnac干渉が測定できることを、幾つかの試料を用いて確認した。特に、磁性ナノ粒子の磁気複屈折が明確に測定できることを確認した。
|
Strategy for Future Research Activity |
磁場の印加方法を自動化するとともに、Sagnac干渉の測定精度と感度を改善する。また、測定された磁気複屈折のSagnac干渉強度の解析法を検討する必要がある。さらに、ファイバーを用いて、Sagnac干渉の位置依存性を測定する方法を開発する。
|
Causes of Carryover |
物品費において端数が生じたため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の物品費を合わせて使用する予定である。
|