2013 Fiscal Year Research-status Report
膜作用物質の反応場となる膜タンパク質搭載非対称膜リポソームモデルの作製と機能
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25620138
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
神谷 厚輝 公益財団法人神奈川科学技術アカデミー, 人工細胞膜システムグループ, 研究員 (70612315)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リポソーム / 人工細胞モデル / 非対称膜 / ペプチド / ベシクル / 脂質-タンパク質相互作用 / マイクロデバイス |
Research Abstract |
生体膜の内膜と外膜のリン脂質組成は非対称である。リン脂質の非対称性は生体機能の反応に重要な役割を果たしてる。生体機能の素反応を解析するためには、人工リン脂質二重膜の構成が必要である。 申請者は、現在までに、微細加工技術を用いてリン脂質非対称組成膜リポソーム作製に成功している。このリン脂質非対称膜リポソームは、細胞膜と同様のリン脂質成分で構成できるため、細胞膜環境を人工系で再現できると考える。 今年度は、細胞膜模倣型(リン脂質組成非対称膜)リポソームを用いリン脂質と相互作用するペプチドの挙動の素反応を観察した。リン脂質を相互作用するペプチドをリン脂質組成非対称膜リポソームに添加すると、リン脂質の分子運動(フリップ-フロップ)が促進されることがわかった。さらに、リン脂質と相互作用する膜タンパク質の発現に成功している。また、この膜タンパク質のリン脂質組成非対称膜リポソームへの再構成を顕微鏡観察により確認をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
リン脂質組成非対称膜リポソーム上でのペプチドの相互作用観察に成功している。また、リン脂質と相互作用する膜タンパク質の発現及び、リン脂質組成非対称膜リポソームへの再構成に成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、リン脂質組成非対称膜リポソームに再構成した膜タンパク質の機能を顕微鏡観察する。さらに、ペプチドとの相互作用についても顕微鏡観察を行う。
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