2015 Fiscal Year Annual Research Report
有機無機ハイブリットプロセスによる高輝度白色発光材料の開発
Project/Area Number |
25620164
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
荻 崇 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30508809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 喜久夫 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任教授 (00101197)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | レアアースフリー蛍光体 / 有機無機ハイブリットプロセス / 酸窒化物 / 白色LED / 機能性微粒子 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、ポリマーとのコンポジット化が可能なコロイド状のBCNO蛍光体に着目し、1)コロイドBCNO蛍光体の発光機構の解明、2) コロイド状BCNO蛍光体のポリマーとのコンポジット化と発光特性評価について検討した。具体的には、マイクロ波加熱法によるBCNO蛍光体ナノ粒子の合成と水熱合成法によるカーボンドットの合成について検討した。マイクロ波加熱法により、ホウ酸、尿素、クエン酸の原料からBCNO蛍光体ナノ粒子の合成を検討した結果、従来の電気加熱炉を用いた合成法と比較して、低温かつ短時間で発光斑のないBCNO蛍光体ナノ粒子が合成出来ることを見出した。さらに水熱合成法によって、クエン酸と尿素よりカーボンドットを合成した結果、高い発光効率を達成する蛍光体を得るには、最適な反応時間があることが見出され、NMR、FTIR、TEMなどの分析により、発光物質の構造を明らかにした。さらに合成されたBCNOナノ粒子およびカーボンドットは、水、有機溶媒に溶解するという特性を利用し、有機溶媒に分散したBCNOナノ粒子およびカーボンドットを複合化したナノコンポジットポリマーの合成を検討した。その結果、ポリマー中への均一分散が可能となり、発光ポリマーおよび紫外線吸収フィルムなどへの応用可能性が示唆された。
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Research Products
(9 results)