2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25620166
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
樋口 昌芳 独立行政法人物質・材料研究機構, 先端的共通技術部門, グループリーダー (80306852)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 有機/金属ハイブリッドポリマー / 抗がん特性 |
Research Abstract |
【研究の目的】有機/金属ハイブリッドポリマーは、鉄などの金属イオンとビス(ターピリジン)などの有機配位子の錯形成によって得られる一次元鎖状超分子ポリマーであり、イオン相互作用に基づいてDNA鎖と強く結合することを明らかにしている(Phys. Chem. Chem. Phys. 2011)。本研究では、従来にない抗がん剤の創成を目指し、(1)有機/金属ハイブリッドポリマーとDNA鎖の相互作用の解明、及び(2)有機/金属ハイブリッドポリマーの抗がん作用の解明を行う。 【平成25年度の研究実績】有機/金属ハイブリッドポリマーとDNAの相互作用の解明を目的として、金属イオン種や有機配位子が異なる有機/金属ハイブリッドポリマーを設計・合成し、DNAとの錯形成挙動を紫外可視吸収スペクトル等によって測定した。 【成果の内容】異なる金属種や配位子を有する有機/金属ハイブリッドポリマーとDNAの相互作用を定量的に議論するために、紫外可視吸収スペクトル測定を用いた滴定実験により会合定数を算出し、比較した。また、混合する金属イオンと有機配位子のモル比を変えることで、ポリマー鎖長の異なる有機/金属ハイブリッドポリマー(オリゴマー)を合成し、得られたオリゴマーとDNAとの相互作用に関して、同様の手法により会合定数を求めた。その結果から、ポリマー鎖長と相互作用の相関を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の当初計画である「有機/金属ハイブリッドポリマーとDNAの相互作用の解明」をほぼ達成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に従って、平成26年度は以下の研究を行う。 (2)有機/金属ハイブリッドポリマーの抗がん作用の解明 有機/金属ハイブリッドポリマーの抗がん作用を明らかにするために、種々のがん細胞に対する細胞毒性試験を行い、用いる金属イオン種や有機配位子の違いによる細胞毒性の変化を明らかにするとともに、その発現メカニズムを染色による蛍光顕微鏡観察などから明らかにする。
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