2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25630020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
國枝 正典 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90178012)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 放電加工 / 電解加工 / 透明体電極 / 可視化 / 高速度ビデオカメラ / 加工現象 / 加工液 / 気泡 |
Outline of Annual Research Achievements |
SiC単結晶、酸化ガリウム(Ga2O3)単結晶など、導電性がありかつ可視光領域で透明な材料を電極として用いて、放電加工や電解加工の加工現象の可視化を行った。平成25年度と平成26年度に、放電加工の放電点分布、気泡の発生などについて観察を行い、放電位置と加工の安定性との関連を明らかにした。また、電解加工では静止液中での気泡の発生について観察し、ジュール発熱により沸騰するまでの時間のシミュレーションとの比較を行った。また、電解液の噴流や、工具電極の回転が加工の安定性や加工精度に及ぼす影響について解明を行った。その上で、SiC単結晶、Ga2O3単結晶以外に観察に用いることができる透明体電極として、ITOをコーティングしたガラス板が安価で透明度が高いことから、次年度使用額約34万円を用いて平成27年度に、ITOを通して電解加工の加工現象の観察を試みた。その結果、陰極として使用すると電流を流し始めた直後に透明性が失われることが分かった。一方で、陽極として使用すると、透明度は保たれるが、ITOフィルムが100msのうちに加工されて消失するので、短時間の観察には使用できるが、長時間の現象観察には使用できないことが明らかとなった。
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