2013 Fiscal Year Research-status Report
マイクロナノ複雑構造が実現する近接場ふく射エネルギー輸送量の飛躍的増大
Project/Area Number |
25630065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
山田 昇 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (90321976)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ふく射伝熱 / 近接場 / 熱工学 / エネルギー変換 |
Research Abstract |
【①数値解析モデルと最適化手法の構築】近接場ふく射を再現する揺動散逸定理に基づく揺動電磁気学モデルの解析コードを構築することができた.今後は、本コードを独自開発の構造最適化アルゴリズムであるEA-FDTD法に実装する。 【②ナノ光造形を自在に操る】高い解像度と自由度を持つナノ光造形機(3次元レーザーリソグラフィー)で微細構造の製作に着手することができた.当初、これにマイクロマニピュレータを付与し,複雑構造を製作する計画だったが、経費節約のためナノ光造形機の造形プログラムを改造する代替案を考案できた。 【③ギャップ制御&計測方法の構築】 精密計測が専門の明田川先生(連携研究者)の助言を得て、光学干渉計を用いたギャップ制御計測装置を設計できた。また、レーザー干渉計を用いた実験装置を試作し、平行平板間における近接場ふく射エネルギー輸送の増加を実験により確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度初めに掲げた上記①~③の3つのマイルストーンに対して、約8割の到達度まで実施できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
【①数値解析モデルと最適化手法の構築】構築した数値解析モデルを独自開発の構造最適化アルゴリズムEA-FDTD法に実装し、最適構造を探索する。 【②ナノ光造形を自在に操る】上記の最適設計から得られる構造仕様に基づいて、微細構造を製作し、近接場ふく射エネルギー輸送への影響を検証する。 【③ギャップ制御&計測方法の構築】設計したギャップ制御計測装置を製作し、近接場ふく射エネルギー輸送量の計測装置と組み合わせ、より高精度な計測を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品費の残額が生じたが、少額であり必要物品の購入には足りないことから次年度使用することとした。 翌年度分とあわせて必要物品の購入に使用する
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Research Products
(2 results)